日本将棋連盟による4月29日週の公式戦は、豊島将之二冠(王位・棋聖)への挑戦権を目指す王位戦挑戦者決定リーグ戦で注目局が行われる。1日には木村一基九段と菅井竜也七段、3日には羽生善治九段と中村太地七段が対戦。4人とも、挑戦権獲得に向けて負けられない戦いだ。主な対局は以下のとおり。
4月30日(火曜日)
竜王戦4組昇決 高崎一生六段 対 伊藤真吾五段 (携帯中継)
5月1日(水曜日)
王位戦挑決リーグ 木村一基九段 対 菅井竜也七段 (AbemaTV・携帯中継)
6人によるリーグ戦で2連勝同士による直接対決。対局の消化具合にはばらつきが出ており、3局を終えて佐々木大地五段が2勝1敗。よって、本局で勝利した方が、3勝0敗で単独首位に立つ。菅井七段は前期、豊島将之王位(棋聖)に奪われただけに、1期での復冠に向けて、より大事な一局となる。3月下旬に、同じ顔合わせの対局(棋聖戦決勝トーナメント)があり、この時は菅井七段が98手で勝利している。持ち時間は各4時間。
棋王戦予選 永瀬拓矢七段 対 本田奎四段 (携帯中継)
棋王戦予選 松本佳介六段 対 石井健太郎五段 (携帯中継)
5月2日(木曜日)
ヒューリック杯清麗戦予選 長沢千和子女流四段 対 和田あき女流初段 (携帯中継)
5月3日(金曜日)
王位戦挑決リーグ 羽生善治九段 対 中村太地七段 (AbemaTV・携帯中継)
2016年以来となる王位復帰を目指す羽生九段は、全5戦のリーグ戦で現在1勝1敗。挑戦権獲得へとつながる白組優勝に向けては、これ以上負けられない。一方、中村七段は現在2連勝。勝てば、3連勝している永瀬拓矢七段と並ぶことになる。全5戦を終えた時点で、4勝1敗で並んだ場合はプレーオフ、3勝2敗で並んだ場合、3人であれば直接対決>前期成績(前期リーグ勝ち星>前期予選勝ち星)、4人であれば該当する直接対決、5人では前期成績(前期リーグ勝ち星>前期予選勝ち星)で優勝者・残留者を決める。紅・白組の各優勝者が、豊島王位への挑戦権をかけた決定戦に進出する。持ち時間は各4時間。
ヒューリック杯清麗戦予選 渡部愛女流王位 対 鈴木環那女流二段 (携帯中継)
5月4日(土曜日)
叡王戦第3局 高見泰地叡王 対 永瀬拓矢七段 (ニコニコ生放送・携帯中継)
5月5日(日曜日)
AbemaTVトーナメント 予選Aブロック 佐々木勇気七段、菅井竜也七段、近藤誠也六段、大橋貴洸四段 ※非公式戦
(写真提供:日本将棋連盟
▶5/3(金)9:50~ 第60期王位戦 挑戦者決定リーグ白組 羽生善治九段対中村太地七段
▶5/5(日)20:00~ 第2回AbemaTVトーナメント 予選Aブロック<後編>佐々木勇気七段、菅井竜也七段、近藤誠也六段、大橋貴洸四段