地上波未公開シーンを含めた完全版「しくじり先生 俺みたいになるな!!」が、AbemaTV(アべマTV)で放送された。
番組には“担任役”としてオードリーの若林正恭、“生徒役”として平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、タレントの“みちょぱ”こと池田美優、女優の黒木ひかり、芸人のMr.シャチホコが出演。今回の“しくじり先生”は芸人のなかやまきんに君だ。
トラブルがありながらも、憧れの海外生活にとにかく浮かれていたきんに君は、ステップアップのため名門サンタモニカカレッジ大学に入学。ここは憧れのアーノルド・シュワルツェネッガーの母校で、日本でいう短大と同じ2年制の大学だ。
きんに君は運動生理学部に入り、筋肉について勉強しようと意気込んだものの、教科書1ページ読むのに1時間かかる始末。勉強が忙しくなり、朝6時に起きて日中みっちり勉強し、深夜3時に寝る生活が続いた。そのため、ジムへトレーニングに行くのは半年に1回程度。きんに君は「”筋肉留学”の目的を失ってしまった」と、当時のしくじりを反省した。
アメリカに”筋肉留学”したものの、勉強が忙しくてジムに通えず、留学の目的を見失ってしまったきんに君。日本にいるサバンナ・八木真澄との電話が唯一の楽しみだった。
アメリカでは文化が違い、”笑い”が合わなかったきんに君は、思うようにコミュニケーションがとれず、友達が全くできなかった。そして、とうとう心を閉ざしてしまい、アメリカにいるにもかかわらず、引きこもって、日本のテレビ番組を見るようになった。
しばらく引きこもり生活が続き、きんに君は「げきやせこけて君」に変貌を遂げる。半年に1回行っていたジムでも、筋肉がないためコミュニケーションが取りづらく、さらに孤立していった。
そして、一時期はMAX月収600万円を得て、3000万円あった貯金も、4年半の留学生活で残高6万円に。自慢の筋肉も貯金もすべてを失ってしまった。
日本に帰国後、きんに君は再びトレーニングを開始したが、そのとき「日本の方がトレーニングしやすい」と気づいてしまう。きんに君の話を聞いた若林は「最悪の原点回帰」と爆笑。
「留学の本来の目的を見失った」ことが自分の最大の失敗だったと振り返り、「このしくじりが今に活きてる」と語るきんに君。アメリカ人は周りを気にせず、堂々と話す傾向があるため、きんに君も「ちょっとやそっとスベったぐらいじゃ、堂々としている」とドヤ顔。吉村に「それはダメ」とツッコミを入れられた。
きんに君は、留学を考えているすべての人に対して「つらいことは必ずあるが、経験することで必ず成長する」と“行動”の大切さを熱弁。「準備や目的をしっかりしてもらって、思い切って行ってもらいたい」と背中を押した。