将棋の名人戦七番勝負第3局2日目が、5月8日に岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で始まった。対局は、前日7日に挑戦者の豊島将之二冠(29)が封じた66手目から再開。残り持ち時間は、4連覇を目指す佐藤天彦名人(31)が4時間36分、豊島二冠が5時間31分。
 今回のシリーズは第1局、第2局ともに豊島二冠が快勝。名人戦初挑戦で一気に主導権を握った。開幕3連勝となれば名人戦七番勝負では逆転された例がない。元号が令和になったばかりだが、平成生まれの棋士として初の名人誕生に大きく前進する。4連覇を目指す佐藤名人としては、対豊島戦で6連敗を喫していることもあり、どのように流れを食い止めるか。