交通事故で子どもが犠牲に…親たちの「心の傷」へのサポートは 2019/10/24 08:08 拡大する 滋賀県大津市で園児2人が亡くなった痛ましい交通事故。事故原因の究明、安全対策、マスコミによる取材のあり方など様々論点が、もう一つ、考えなければならないことがある。それが被害者をはじめ、事故に関係した人々の心の傷である。 かつて交通事故で長女とそのお腹にいた孫をも失い、現在も心の傷と闘っている中江美則さんは「穏やかな心には戻れないし、心底笑えることはない。人様をみて羨んだりもしてしまう」と話す。車を運転していたのは無免許の少年で、夜通し遊んだ末の居眠り運転が事故の原因だった。事故後、中江さんたちは悪質な運転による事故の厳罰化を求める活動を続け、2013年11月には「自動車死傷行為処罰法」が成立した。しかし、活動中には心身の変調を来した。医師の診断は「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」で、薬の服用を勧められたという。様々な論点があるが、もう一つ、考えなければならないことがある。 続きを読む