地上波未公開シーンを含めた完全版「しくじり先生 俺みたいになるな!!」が、AbemaTV(アべマTV)で放送された。
番組には“担任役”としてオードリーの若林正恭、“生徒役”として平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、タレントのゆきぽよ、乃木坂46の与田祐希、俳優の佐伯大地が出演。今回の“しくじり先生”はタレントで元カリスマギャルの今井華だ。
18歳のとき、ギャル雑誌『egg』でモデルデビューした今井。2013年に恋愛リアリティー番組『テラスハウス』に出演して注目を集め、「バイブス」がギャル流行語大賞を獲得するなど、“ギャル界のカリスマ”として大ブレイクした。
バイブスとは、今井によると、気分や雰囲気を表す言葉で「バイブス上がってる?」「最近バイブスどう?」などの表現で使うという。
しかし、現在の今井にとって、バイブスは「死ぬほど嫌いな言葉になってしまった」と話す。本人が流行らせた単語にもかかわらず、聞くと身体が拒絶反応を起こす”バイブス恐怖症”になってしまったのだ。
その結果、テレビの仕事が嫌になってしまい、2014年には97本あったテレビ出演も、2018年では3本まで激減。オファーがあっても断っていた。
そもそも今井が「バイブス」という言葉に出会ったのは『egg』モデル時代、渋谷に引っ越し、毎日のようにクラブに通っていたことがきっかけだった。ジャマイカ帰りの友達が突然「バイブス」と言い出し、当時“普通”が嫌いだった今井が「普通じゃないじゃん、その言葉!」と、真似して連呼したという。
そんなとき、今井に恋愛リアリティショー番組『テラスハウス』のオーディションの話が舞い込んできた。しかし、今井はこのオーディションが「とにかく嫌だった」という。「渋谷で生活したい」と思って引っ越してきたのに、もし出演が決まってしまったら、渋谷から出なくてはいけないからだ。
面接は3次まであり、一緒にオーディションを受けた人たちは合格しようと積極的だったが、今井は落選上等で冷めた態度をとっていた。ところが、周りとは違う普通じゃない態度だったにもかかわらず、結果は合格。合格を知った今井は、嫌すぎて雑誌の撮影が2時間止まるほど号泣した。
なんだかんだで出演したテラスハウスでは、初回からいきなり「バイブス」という表現を使ってしまい、そこから今井は「バイブス」を連発するように。
その後、テラスハウスを卒業した今井は、バイブスギャルとして大ブレイクし、バラエティ番組からオファーが殺到。言葉1つで成功したため、「普通じゃない私最高!」と思っていた。
しかし、バラエティ番組に出始めると、周りのタレントがあまりに個性的だったために、バイブス1本で生き残るには限界を感じ、収録やロケでバイブスを言わないようになっていった。
だが、それをスタッフが許すはずもなく、収録中は「バイブス!」と地獄のカンペが。その他にも「食レポにバイブス入れて」「新しいバイブスお願いね」などとバイブスを強要され、今井は「“バイブスハラスメント”を受けていた」と過去を振り返った。
その結果、今井はコメントを考えすぎてテレビで発言できなくなり、結果が出せなくなっていった。「私って芸能界では超普通じゃん……」と思い知らされ、芸能界に疲れた今井は、所属事務所に「テレビの仕事やめたい」と伝え、一度実家に帰って休むことに。
ここまでのしくじりを「芸能界 変人だらけで ヤバイブス」とキレイにまとめた今井。吉村が「また流行りそう、バイブス」というと、今井は「もういいです」と拒絶していた。番組は期間限定・無料でAbemaビデオで配信中。