将棋の名人戦七番勝負第4局2日目が5月17日、福岡県飯塚市の「麻生大浦荘」で行われている。対局は午後6時から30分の夕休憩を終えて、いよいよ夜戦に突入。挑戦者の豊島将之二冠(29)が勝利すれば、開幕から4連勝での新名人誕生となる。4連覇を目指す佐藤天彦名人(31)は、追い詰められた状況で意地を見せるか。
同シリーズは第1局から豊島二冠が3連勝。平成生まれの棋士としては初の名人、さらに史上9人目となる三冠達成に王手をかけた。過去2人の対戦成績は豊島二冠の14勝6敗、さらに名人戦七番勝負では開幕から3連勝した棋士が必ずタイトルを手にするなど、新名人誕生への好材料が揃っている。
名人位4連覇に向けて粘りたい佐藤名人は、全てのタイトル戦七番勝負において、過去2例ある「3連敗4連勝」という大逆転劇を演じるためにも、なんとかシリーズ初勝利をあげたいところだ。
名人戦七番勝負の持ち時間は各9時間の2日制で、夕休憩前の時点で両者の残り持ち時間は、佐藤名人が1時間22分、豊島二冠が1時間25分と互角。ここからがまさに勝負どころとなる。AbemaTVではこの対局を終了まで生放送する。
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