先月19日、東京都豊島区東池袋で飯塚幸三元院長(87)が運転する車が暴走して親子2人が死亡、10人が重軽傷を負う事故が発生した。この事故で昨日、胸の骨を折るなどして事故直後から入院していた飯塚元院長が退院し、任意の事情聴取を受けるため目白署へ出頭した。飯塚元院長は「アクセルペダルが戻らなかった」「何度かブレーキを踏んだが利かなかった」などと話しているという。
 近年、相次ぐ高齢者の自動車事故で取り沙汰されることに「アクセルやブレーキの踏み間違え」がある。しかし、自動車事故の年齢層別の操作不適事故割合(平成16年~25年)データを見ると、75歳以上の高齢者層だけではなく、24歳以下の若年層にも操作不適事故は目立つ。これは運転そのものに不慣れなことが原因の一つとして指摘されている。高齢化や若者の車離れが進む今、自動車運転は過渡期に差し掛かっている。