11日、性暴力の被害を受けた当事者や支援者らが刑法の改正を訴え、全国各地でデモを行った。
 きっかけは愛知県、福岡県、静岡県など4つの裁判所の性犯罪をめぐる裁判で無罪判決が相次いだことだ。こうした判断の根拠となっているのが、刑法177条「暴行又は脅迫を用いて」、同178条の「抗拒不能に乗じて」という箇所だ。つまり、殴る・蹴るといった暴行や、"殺すぞ"といった脅迫によって抵抗が著しく困難な状況にあったことが認定されなければ、強制性交等罪や準強制性交等罪が成立しないのが実情なのだ。