初の試みとしてK-1の団体戦が行われている「格闘代理戦争 4th SEASON」は、18日のトーナメント2回戦もインパクト絶大の激闘となった。
K-1のトップファイターがトライアウト、ドラフトでチームを編成し、抜き試合形式の団体戦で争う今シーズン。2回戦からの登場となったTEAM武尊は、1回戦を勝ち上がった皇治軍団と対戦。試合の間隔が短いためダメージを考えればTEAM武尊が有利だが、皇治軍団には1回戦を経て培われた団結力という武器がある。
試合はまず、TEAM武尊の先鋒である橋本実生が大活躍を見せる。“武尊二世”の異名も持つ橋本は、先鋒戦で皇治軍団の新メンバー、招集スパーリングで選ばれた川上瑞貴に判定2-0で勝利。僅差ではあったが、ガムシャラに前に出てくる川上の攻撃をうまくさばきながら優位に立った。パンチの打ち合いも、しっかりダッキングでディフェンスしながら。うまさも光る勝利だったと言っていいだろう。
橋本は中堅の川口怜次にも判定勝ち。1ラウンドからパンチの連打で圧倒し、レフェリーがダウンを宣告する。2ラウンドは反撃してくる川口の様子をうかがいながら的確にアタック。またもダウンを奪い、腕をグルグルと回すパフォーマンスは辰吉丈一郎ばりだった。
これで皇治軍団は大将の北村夏輝を残すのみに。橋本には3人抜きが期待されたが、K-1ルールでの連戦はやはり過酷だった。“夏輝”コールを背にリングに上がった北村は意地を見せ、パンチとヒザ蹴りで橋本にダメージを与えていった。
橋本は形勢逆転できず、ここで判定負けという結果に。しかし最後まで勝負をあきらめず、時折りヒットした的確なパンチはダウンを奪ってもおかしくないほどに見えた。うまさが目立った橋本だが、最後はやはりギリギリの闘いの中で粘り、精神力も光ったと言えるだろう。最終的に大将の岡嶋形徒が北村を仕留め、団体戦はTEAM武尊の勝利。しかし北村も“逆3人抜き”目前まで闘い抜いた。
そこにあったのは、過酷な団体戦・抜き試合だからこそのドラマだ。決勝はTEAM武尊とピーター・アーツ率いる「ピーターズ」の対戦。そこでも、プロの世界で活躍することを夢見る若い選手たちの熱い群像劇が見られるはずだ。
(C)AbemaTV
【見逃し視聴】
因縁対決は激戦! TEAM武尊vs皇治軍団