将棋の王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦で、渡辺明二冠(35)が久保利明九段(43)に109手で勝利した。2回戦では、豊島将之名人(29)と横山泰明六段(38)の勝者と対戦する。
 実績十分の両者の対戦は、今回で36回目。今年度4勝0敗、年度をまたいて8連勝中と好調の渡辺二冠が、本局でも久保九段の四間飛車を見事の攻略。持ち時間を1時間残しての快勝となった。2回戦ではタイトルを3つ保持する豊島名人と対戦する可能性があり、実現すれば両者合わせて五冠と、現在の棋界の頂上決戦にもなる。なお渡辺二冠は、豊島名人が持つ棋聖のタイトルに6月から挑戦することが決まっている。