K-1に新たな大物ファイターが参入することになった。これまでキックボクシングの世界で5つのタイトルを獲得してきた不可思だ。
ヒジ打ちありのKNOCK OUT、K-1同様ヒジなしのRISE、その両方でベルトを巻いた不可思は、投げやスタンドでのサブミッションも認めたシュートボクシングにも参戦しており、幅広く闘ってきた経験値は大きな強み。
さまざまなリングに乗り込んでいったキャリアから、アウェーで燃えるタイプだという不可思。5.18K-1 KRUSH FIGHT(後楽園ホール)でK-1参戦が発表されると、さっそく「K-1の外からケンカを売りきました」と不敵な言葉を放ってみせた。
狙うのはもちろんベルト。スーパー・ライト級の不可思は、闘いたい相手として安保瑠輝也、同級王者のゲーオ・ウィラサクレックの名前を挙げている。不可思がK-1初参戦を果たす舞台は、6月30日の両国国技館大会。この大会では、ゲーオと安保のタイトルマッチも行われるだけに、スーパー・ライト級の動き全体が要注目となる。
不可思と対戦するのは、武尊や卜部兄弟をはじめ数々のチャンピオンを輩出してきたKRESTの佐々木大蔵。佐々木もKRUSHの元王者で、K-1 WORLD GPの王座決定トーナメントでも決勝進出という結果を残している。21日のカード発表記者会見に出席した不可思は、そんな佐々木との対戦を「おいしい」と表現。結果を残している強敵だからこそ、勝てば一気にステップアップできるというわけだ。
「これまで佐々木選手が積み上げてきたものを全部奪う」
会見でそう語った不可思。K-1という新たな戦場でモチベーションも上がっているようだ。また昨年、KNOCK OUTのタイトルを獲得して以降、試合の中で試行錯誤してきたことが実を結びつつあるとも。対する佐々木は、不可思を「ギラギラしている印象ですね」と語ったものの、自分自身は冷静に試合をしたいという。会見場でも、不可思が仕掛けてきたにらみ合いをあえて無視していた。
ケンカを売りにきた不可思と、あくまで泰然自若の佐々木。会見で両極端な姿を見せた両者は、試合に向けてすでに心理戦を始めていると言ってもよさそうだ。
(C)AbemaTV
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不可思、K-1のリングに殴り込み!