前頭十四枚目・炎鵬(宮城野)が、前頭十一枚目・松鳳山(二所ノ関)に上手投げで敗れ、新入幕の場所を7勝8敗で終えた。
今場所は99キロの小兵ながら、序盤から素早い動きで相手を翻弄。九日目までに7勝2敗と、新入幕での勝ち越しに王手をかけていた。ただ番付上位、好調な力士と対戦が組まれると、十日目から5連敗。十三日目の取組で右太ももを負傷した。勝ち越しをかけた一番では、松鳳山を相手に攻められては回り込み、追い込まれても体を入れ替える奮闘ぶりで館内は大喝采。惜しくも上手投げに前面からばったり土俵に倒れることになったが、手に汗握る熱戦に、AbemaTVの視聴者からは「今場所一番」「涙が出ちゃうよ」といった声も寄せられた。惜しくも7勝8敗で負け越したものの、来場所の幕内残留は濃厚。再び幕内の土俵でファンを沸かせる相撲を取りそうだ。
AbemaTVで解説を務めた元幕内・北桜の式秀親方は「これだけ出し切ると気持ちがいいですね。これ20回ぐらい見たいですね」と、手放しで褒めていた。
(C)AbemaTV
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