三役経験がない力士としては実に58年ぶりの平幕優勝を果たした前頭八枚目・朝乃山(高砂)が、恒例の優勝力士インタビューを行った。ドナルド・トランプ米大統領が訪日中だったこともあり、自身の取組から計5番を観戦。表彰式では直接トロフィーを受け取り、「言葉に表せないほどうれしかったです」と語った。12勝3敗で優勝、さらには殊勲賞、敢闘賞も受賞した期待の25歳は「三役目指して。その上を目指して頑張っていきたい」と新時代のスター候補へ名乗りを挙げた。インタビューの内容は以下のとおり。
-初優勝です。この歓声、今どんな気分ですか。
大変うれしく思います。
-初めて抱いた賜杯の感触はいかがだったですか。
重たかったです。
-初めてといえば、初めてとなるアメリカ合衆国大統領杯を受け取った感想はどうでしたか。
言葉に表せないほどうれしかったです、はい。
-優勝の実感は湧いてきましたか。
昨日よりは徐々に沸いてきました。
-優勝争いについて聞きます。単独先頭に2回立ちましたが、どのあたりから優勝を意識しましたか。
優勝するっていう気持ちになったら、体が硬くなっちゃうので、あまり意識しないようにしました。
-重圧に押しつぶされそうになった場面はありましたか。
昨日とかすごいプレッシャーだったんですけど、その中で自分の相撲が取れたのがよかったです。
-どうしてその強い心が貫けたんでしょう。
自分を信じようと思って、土俵の上に立ちました。
-ここ数場所は負け越しの方が多かった朝乃山関ですが、何がこうここまで変わったんでしょうか。
五月場所前、春巡業と稽古をやってきて、それを自信に変えたからこそ、こういう結果に結びついたと思います。
-その中で、相撲内容ではどれが一番手応えがありましたか。
自分の体を生かした前に前に攻める姿勢で、常に取れたことがよかったです。
-故郷・富山は大変な盛り上がりで、号外も出ていると聞きました。故郷への思いはどうでしょう。
僕が入門してからずっと富山県は応援してくださったので、幕内優勝も1つ、恩返しができたと思います。
-高校の恩師にもいい報告ができますかね。
そうですね。先生も喜んでいるはずだと思いますが、これで終わったわけじゃないんで、まだ先があるので、頑張りたいです。
-令和最初の優勝力士になりました。新しい時代が始まっています。これからの時代についての朝乃山関の決意はありますか。
まだ三役になったことがないので、三役目指して頑張っていきたいですし、その上を目指して頑張っていきたいです。看板力士になれるように頑張ります。
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