先週金曜日、JR新大久保駅に1人の韓国人女性の姿があった。辛潤賛さん(68)は今から18年前、この駅で大切な長男を失った母親である。毎年の命日には、事故現場となったこの駅を欠かすことなく訪れているという。
 2001年1月26日、JR山手線・新大久保駅で線路に落ちた人を助けようとした二人の男性が犠牲になった。そのうちの一人である李秀賢(イ スヒョン)さんは当時、日本語学校に通っていた韓国からの留学生。当時26歳だった。