パンクラスを代表する選手の一人・ISAOが、ライト級に続いてフェザー級の正規王者となり、2階級制覇を果たした。
5月26日の新木場スタジオコースト大会、そのメインイベントで、ISAOはナザレノ・マレガリエと対戦。マレガリエはフェザー級王者だが、一昨年のISAOとの防衛戦が負傷でなくなり、昨年はアメリカで試合をしていた。その間に暫定王者となったのがISAOだったが、王座決定戦での勝利は反則失格(グラウンドでのヒザ蹴り)によるもの。この際のケガでISAO羽手術することになり、長期欠場へ。そんな紆余曲折の末に実現したのが、今回の王座統一戦だった。タイトルマッチは5分5ラウンドの長丁場。そのことが勝負のポイントとなった。
1ラウンド、ISAOは相手の打撃の間合いを外しながらインローを当てていく。しかし相手の動きを見すぎたためか後手に回ってしまう場面もあり、2~3ラウンドはマレガリエが手数でリードしていった印象だ。だが、ここでズルズルと崩れなかったのがISAOのの勝利につながった。4ラウンド、再び自分の距離を取り戻したISAOに対し、マレガリエは足が止まってきた。「手数増やそう」というセコンドの声に、最終5ラウンドのISAOはアグレッシブな攻撃。タックルからがぶってのヒザ、インローでは何度もバランスを崩させ、マレガリエの足関節もクリアした。ジャッジの判定も3-0。ISAOは王座統一を果たし、これで正式な2階級制覇となった。
勝利者インタビューで、ISAOは「短期決着でも長くなっても、とにかく最後まで集中しようと思ってました」と語っている。その言葉通り、ISAOは疲れが出てくるはずの後半でも動きを落とさず、自分のペースで闘い抜いた。チャンピオンにふさわしい試合ぶりだったと言えるだろう。
今大会、このフェザー級では、Rebel FC王者で青木真也も注目するという摩嶋一整がパンクラス初登場。元パンクラス王者でUFC参戦経験もある田村一聖を序盤からグラウンドで圧倒し、3ラウンドに肩固めで一本勝ちを収めたこの圧勝ぶりに、ファンのみならずファイターたちも騒然。今後、摩嶋はフェザー級戦線の台風の目になってきそうだ。
(C)AbemaTV
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【暫定王者 vs 無敗王者 統一戦】ISAO vs ナザレノ・マレガリエ