今年で結成5年目を迎える、MCのKUBO-C(クボシー)、GS(ジーエス)、P-CHO(ピーチョウ)の3人と、劇団EXILEのメンバー“野替愁平”として俳優活動を行うSWAY(スウェイ)、VocalのKAZUKI(カズキ)の5人で構成されたDOBERMAN INFINITY。2014年8月にシングル「INFINITY」でデビューした彼らは、リリースのたびにチャートの上位に常にランクインし、夏には各地を代表する大型フェスやイベントにも多数出演、LIVEアーティストとしても高い評価を得ている、LDHが誇るヒップホップグループだ。

 そんな彼らが6月26日に初のベストアルバム「5IVE(読み:ファイブ)」をリリースする。5人で歩んできた道のひとつの集大成となったこのアルバムは、今までの彼らの軌跡がしっかりと詰まった珠玉の1枚だ。このアルバムリリースを皮切りに、7月には横浜で過去最大規模となる主催フェス「D.Island 2019」を開催、さらに秋には結成依頼目標としてきたアリーナツアーを展開するなど、今年大きな節目を迎えるDOBERMAN INFINITY。 この5年間を振り返ると、全員が「早く感じた」と一様に返答。それほど濃密な期間を過ごしたメンバーたちにとって、どんな5年間だったのか、今の心境をきいた。

それぞれが振り返るDOBERMAN INFINITYの5年間

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――この5年間は各々にとってどのような期間でしたか?

KUBO-C:  5年と聞くと長く感じますが、本当にあっという間でしたね。とにかくやることがずっと詰まっていて、夢もいろいろと叶えることができたし、毎年ライブツアーもやらせてもらったので、本当に濃い期間でした。今回のベストアルバムには、今までのシングルも全部収録されていますし、未発表曲もある。この1枚でこれまでのDOBERMAN INFINITYをわかってもらえるアルバムだと思います。

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SWAY:  ありがたいことに毎年アルバムを出すことができて、ツアーもやらせてもらいました。1年1年重ねるごとに自分たちなりにグレードアップできたし、自分たちにとってプラスになったことがたくさんあったので、本当に充実した期間でした。 僕はDOBERMANに入る前は、ソロ活動をずっとやっていたので、そういった意味でも自分にとって大きな5年間でした。もう仲間というより、仲間を超えて家族のような感じです。本当に自分の人生が大きく変わった期間だと思います。

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KAZUKI: 今回のアルバムも、DOBERMANの真髄にある音楽を詰め込みました。「5IVE」という表題曲があって、それがこのアルバムのなかで最初にラインナップされることで、ひとつ芯のあるアルバムになったのかなと思います。本当にこのタイミングがベストタイミングだったのか、と。

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GS: 単純に本当にいい5年間だったなって実感しています。グループとしても日々成長が感じられる5年間でしたし、個人的にもたくさんの経験をさせてもらいました。自分の人生の時間においても一番記憶に残った5年間でしたね。もちろん結果として良いときもあれば悪いときもあるんですが、その経験も逆に濃いものにしてくれました。成功だけじゃない、様々なドラマがすごくあったなと感じています。

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P-CHO: とにかくいっぱい音楽を作った5年間でしたね。DOBERMAN INC(DOBERMAN INFINITYの前進のグループ)のときはラップグループとして活動していましたが、DOBERMAN INFINITYとして生まれ変わってボーカルを入れて、改めて音楽で再チャレンジすることになって…。 最初はどうやって融合させていくべきうかという不安もあったのですが、それが5年間かけていろんな音楽にチャレンジして方向性も固まってきて、自分としてもアーティストとしてすごく成長させてもらった期間でした。

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5年間で一番成長したメンバーは? 全員が口を揃えて語ったのは…

 KUBO-C、GS、P-CHOの3人は、DOBERMAN INFINITYの前進となるDOBERMAN INCの頃から活動を共にしている。2000年に結成しその後メジャーデビュー、2008年にLDH所属となって東京を拠点に活動するようになるが、DOBERMAN INC時代にMCのMABU、Tomogenが脱退。だが「VOCAL BATTLE AUDITION 4」のファイナリストであるKAZUKIが加入し、「DOBERMAN INFINITY」に改名することを発表。同年SWAYも加入し、新たに再結成となった。そんな新体制でスタートしたこの5年前、メンバーの間で最も変化が見られたメンバーは誰だったのか?

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SWAY:  …KAZUKIじゃない?

KUBO-C: オレもKAZUKIやと思うわ。

(P-CHO&GSも頷く)

SWAY: やっぱり唯一のボーカルでDOBERMANの大事なポジションを担っているんです。おそらく僕らが考えている以上に、KAZUKIが一番考えてくれたと思っています。DOBERMANのボーカルとして、グループが向かう行き先を、僕らですら未知なものを築き上げてくれた感じがします。

KUBO-C: あと、こういうインタビューでもしゃべるのもすごく上手くなりましたよ。

SWAY: そういう成長もありますよね!ただ雑さは成長してないんですよ(笑)。

――雑なんですか?(笑)

SWAY: いろいろと雑なんですよ!

KAZUKI: そうですね、雑っスね(笑)

SWAY: 私生活が雑ですから(笑)

KAZUKI: その雑な部分も音楽に全部注ぎ込みたい!っていう…、絶対GSさんから何かツッコまれそうですが(笑)

GS: そうやな(笑)。5年前のことを改めて考えると、自分たちはDOBERMAN INCというグループで数十年やってきて、メンバーの脱退などを経て3人(GS、KUBO-C、P-CHO)になったときのことを、この節目でよく思い出すんです。3人が込めた思いというのは、もう一度DOBERMANというグループを作り上げたい、ということでした。そして新しくKAZUKIとSWAYが入って新たなグループとしてスタートして、最初は2人とも僕らに気を使ったり、遠慮して僕たちの後ろを歩いてくれていた部分があったと思います。でも今は本当に5年経って、その順番が僕は良い意味で変わったと思います。KAZUKIも自分がこのグループを引っ張っていこうとしてくれて、みんなが成長したと言っているのはその部分だと思います。

SWAYもソロ活動のなかで、DOBERMANを代表してDOBERMANの顔となってくれている部分もあると思います。今多くの方人に「DOBERMANって誰?」と質問したら、みんなSWAYの名前を一番に出すと思います。それは5年前からしたら、僕が望んでいたことだったんです。僕らが思っている以上にこの2人は自分で考えてくれていた部分があったなと思いますし、それが一番このグループがここまで来ることができた要因だと思います。2人から刺激を受けますし、この2人が僕らより後ろを歩いていたらこのグループはここまで辿り着いてないですね。

SWAY: GSさんは、最初からそういうふうに僕らに言ってくれていました。「お前ら2人は前に出ろよ」と。なので、僕らとしたらどういうことをしたら、そう言って下さった内容に相応しい行動ができるのか。楽曲作りやステージングも含めて、本当にいろいろと考えた期間でもあります。

メンバーそれぞれが描く未来のDOBERMAN INFINITY

――今年は5周年の節目として、アルバムだけでなく主催フェスの開催や、全国アリーナツアーなど勝負の年となりますが、今後の目標をおしえてください。

KUBO-C: 今までもずっといろんなことにチャレンジしてきましたが、もっといろんな幅を広げてチャレンジできたらいいなと思います。

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SWAY: 結構ありがたいことにこの5年間は本当に充実していて、走り続けてきた5年間だったので、今年もずっと更新していきたいですね。あと個人的にはもうちょっとみんなでプライベートな時間を過ごしたいですね。旅行とか行って、いろいろとインプットしていきたいです。

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KAZUKI: 僕は休みの間もずっと音楽をやっているので、今後の目標もそこが一番なんです。もっとみんなにめちゃくちゃ刺さる名曲と呼ばれる曲を作りたいです。

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GS:  新たな目標をしっかり持っていくのが大事かなと思います。これからも満足を求めて旅にでると思いますね。武道館でのライブも最高のステージでしたけど、「満足でしたか?」と聞かれるとそう思えない自分もいるので、やはり満足度というのは常に更新されていくものだと思います。また新たな目標を見つけていきたいです。

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P-CHO: DOBERMANという名前をもっと何段階も上に持っていきたいと思います。この名前、この看板をもっと高みへと持っていく、それが一番の根底にある夢ですね。

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取材・テキスト:編集部

撮影:You Ishii

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