持ち時間5分、1手につき5秒が加算される将棋の超早指し戦「第2回AbemaTVトーナメント」予選Cブロックの二位決定戦(三番勝負)が6月2日に放送され、増田康宏六段(21)が八代弥七段(25)を2-1で下し本戦トーナメント出場を決めた。次世代を担う若手実力者の対決は、「東の天才」とも呼ばれた増田六段に、軍配が上がった。
 いつも以上に増田六段の顔から、笑みが溢れ出た。全棋士参加の早指し棋戦で優勝歴もある強敵相手に、フルセットの末、2-1で勝利。「とてもうれしいです。本当によかったです」と喜びを隠さなかった。一位決定トーナメントの1回戦で、木村一基九段に0-2で敗れた時には、本調子にはほど遠い自分に戸惑ったが、戦いを重ねて完全に自分を取り戻した。