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(メインで山下を下し、トーナメント初戦突破を果たした瑞希。笑顔で大会を締めた)

 1年以上にわたってシングル王座を保持してきた山下実優が5月3日の後楽園ホール大会で敗れたことにより、現在の東京女子プロレスは勢力図がいったんリセットされた状態になっている。

 山下に勝って新王者となったのは中島翔子。5.6札幌大会で早くも初防衛に成功しているが、そのすぐ後に恒例のトーナメント「東京プリンセスカップ」が開幕した。あらためて横一線でのトップ争い。優勝者には中島に挑戦する権利が与えられるが、中島もトーナメントにエントリーしており、優勝して指名したい挑戦者がいるという。大事なトーナメントだけに、1回戦からどの選手も力の入った闘いを見せているが、中でも大きな勝利を得たのが瑞希だ。

 フリーとして東京女子に参戦するようになって2年。もはや所属と言ってもおかしくないほど選手たちにもファンにも受け入れられている瑞希。坂崎ユカとタッグ王座を獲得し、防衛を重ねてきた。しかし当然、レスラーとしてそれだけでは満足できない。トーナメント1回戦で山下との対戦が決まると、瑞希はこう語った。

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(フィニッシュのキューティースペシャル。この高いブリッジが瑞希の持ち味だ)

「タッグでやっているとパートナーに頼る部分が多くて、久しぶりにシングルをやると不安になったりするんですよ。でも自分自身に勝ちたいし、個人としての結果を残したい」

 6.1新木場1st RING大会のメインで両者は対戦。ベルトは落としたものの山下の力量は上がり続けており、重たい蹴り技や投げの迫力は圧倒的と言ってよかった。ただ、それに耐える打たれ強さ、柔軟性とスピードが瑞希の武器だ。

 さまざまな角度から放たれるドロップキック、場外へのダイビング・ボディアタック、コーナー最上段からのフットスタンプでしぶとく反撃し、最後は山下の突進にカウンターで合わせたキューティースペシャルで3カウント。瑞希が金星を挙げると、試合後は一人でマイクを握った。シングルマッチに勝って大会を締めるのは「たぶん生まれて初めて」だったそうだ。

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(タッグ王座を瑞希とともに保持する坂崎は白川未奈に勝って2回戦へ)

「みぃちゃん(山下)に勝ったことは自信になりました。こんな強気なこと言いたくないけど、トーナメント絶対優勝します!」

 メインで1vs1で闘い、あらためて山下を尊敬したという瑞希。その山下に勝った以上、「まっすぐテッペンだけ目指そうと思います」。そしてトップを目指すにあたり、マイクやコメントも頑張りたいという言葉も。

 2回戦で闘うのはチャンピオン・中島。これをクリアして優勝すれば、文句なしの“ひとり立ち”だ。トーナメント優勝者がタイトルに挑戦する舞台は団体初進出となる9月1日のエディオンアリーナ大阪第二競技場大会。もともと関西出身だけに、ホームかつ大舞台でベルトを獲得するチャンスだ。そういうシチュエーションに向けて遠慮しない、尻込みしたくない。そういう決意が、今の瑞希を動かしている。

文・橋本宗洋

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