丸山議員の糾弾決議、“野党と手を握った与党”と“決議を欠席”した小泉議員の差は? 舛添氏「選挙が狂わせる」
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 6日(木)、丸山穂高議員に対して憲政史上初となる糾弾決議が衆議院本会議において全会一致で可決された。丸山議員に関しては、北方領土問題を巡る戦争発言をはじめとする様々な不適切発言が「国会議員としての資格はない」と問題視されている。これに対して丸山議員は自身のツイッターに「任期を全うし前に進んでまいります」と投稿。自ら議員辞職することを否定している。

 9日にAbemaTVで放送された『Abema的ニュースショー』に出演し、丸山議員がまだ官僚だった頃からの知り合いだったと話したのは、元衆議院議員の宮崎謙介氏。宮崎氏は「友人の紹介もあり居酒屋で飲んだ。国のことをアツく語る熱血漢で“いい男”という印象を持ったが、後半になり酒が回ると、話にならなくなって解散した」と丸山議員の第一印象を明かすと「それから3年後にまさか永田町で再会するとは思っていなかった。(丸山議員は)官僚でいいコースを行っていたので。互いに頑張ろうと話していたが、酒グセだけは悪かった」と話した。

 今回の件については「国の視察として行き、元島民の方と意見交換をする席での発言として、また政治家の発言としては理解できない。国民の皆様と寄り添わなければいけないという前提を見失っていた」と非難する一方、糾弾決議が採決されたことで注目を集める丸山議員の出処進退については「議員一人ひとり、自分自身で判断すること。周りが色々言ったとしても、彼が続けると言ったら彼の意思を尊重すべきだが、次のステップを考えたら、早めに決断した方がいい」と、知人として意見を述べた。

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 これに対して国際政治学者の舛添要一氏は「あなたはロシアと同じことをやるのですか?」と丸山議員の「戦争で取り戻せばいい」発言に疑問を呈すると「安全保障というものを全く理解していない。ロシアは戦争でなくとも、武力でクリミアを取り返した」と指摘。

 さらに自民党の小泉進次郎議員が糾弾決議の採決を欠席。後になって「空気なんですかね、世の中の。『何もしないわけにはいかないだろう』っていう、世の中の雰囲気に対する忖度。院として、いち議員を、どれだけかばう余地が無くても糾弾、そして進退を促す。それこそまさに、今回問われるべきことじゃないか」と話したことにも触れた舛添氏は「国会で決議するというのは賛成ではない。宮崎さんと小泉進次郎さんが言う通り」と支持する一方、小泉氏の発言の背景について次のように説明した。

「なぜ彼があのような発言ができるかと言えば、彼は『何が起こっても』選挙で勝てるから。つまり選挙でどうなるか分からない場合は、丸山議員の悪口をボロくそ言っておかないと、選挙の時に自分たちに跳ね返る。自民党は当初『こんなことは決議でやるべきじゃない』と言っていたのに、糾弾決議という形で野党と手を握った。もしやらなければ、参議院選挙で『丸山議員の問題のとき、糾弾決議をしなかった与党は良くない』と野党に責められるから。参議院選挙が無ければ、今回の決議はやらなかった」

 最後に「選挙があると狂ってしまう」と話した舛添氏は「党議があるので、(小泉議員は)厳重注意などを受けると思うが、本来であれば、決議の前に党内でもっと言っておくべきだった。終わってから言うのはダメだ」と小泉議員の言動にも注文をつけていた。

(C)AbemaTV

【見逃し視聴】本編6分50秒付近から

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