大阪・京都・神戸などを走る阪急電鉄の「中吊り」が物議を醸している。
「毎月50万円もらって毎日生き甲斐のない生活を送るか、30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、どっちがいいか。 研究機関 研究者/80代」
これは、阪急電鉄で今月1日から運行されている「ハタコトレイン」の中吊りに掲載された言葉。“言葉が明日の活力となるように、働く皆さんの背中を押せるプロジェクト”として、車内が“はたらく言葉”でジャックされ、「お年寄りが暮らしやすい国は、みんなが暮らしやすい国だとおもうのです。 介護福祉サービス 経営者/50代」「そのシステムが地球に届ける宇宙空間の映像は、子供たちの夢を大きくふくらませる。そう考えると、暗い宇宙は、とても明るいですね。 人工衛星システム開発 開発主任/20代」などの言葉も掲載されている。
しかし、前述の言葉は「月50万」「生き甲斐」といった言葉がやり玉にあげられ、約8万件の関連ツイートが投稿されるほど話題に。「これ見て朝から落ち込んだ」「今の世の中を理解していない」「80代の人が書いたらしいけど、やはり上の世代と下の世代では世の中の見え方が違う」「公共の場に正々堂々とお見せして押し付けるものではない」といった声があがった。
こうした批判の声を受けて10日、阪急電鉄は「ハタコトレイン」の運行中止を決定。阪急電鉄広報部は「働く方のメッセージとして相応しいものとして選んだ。電話で賛否の意見が寄せられているが『否』の方が多い。初めから『否』を想定していなかった。我々の思っていることとは逆効果になり、不愉快の思いをおかけした」とコメントしている。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
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