「新聞記者を29年やっているうち、13年は大阪で事件記者をやっていたんですよ。当時は住専問題などばっかりで、付き合っていたのが"闇の紳士"ばっか。そうすると服装が似てきてしまう(笑)」。
 産経新聞の前政治部長で、永田町では"黒シャツ"とも呼ばれる政治ジャーナリストの石橋文登氏。
 「政治家は全員に一つだけ共通点がある。それはキャラが濃いということ。そうでなければ有権者10万人に名前を書いてもらえないから。右もいれば左もいるし、バカもいるし賢い奴もいる。セコい奴もいれば大らかな奴もいるが、とにかく全員、キャラが濃い。そしてキャラが濃い奴にはキャラが薄い奴は見えない。水木しげるのマンガの背景にいるメガネのおっさんみたいに、全く気付かれない。だから黒いシャツを着ているだけで"なんだこいつ"と思われて得だ(笑)」。