持ち時間5分、1手につき5秒が加算される将棋の超早指し戦「第2回AbemaTVトーナメント」の準決勝(三番勝負)が6月23日に放送され、糸谷哲郎八段(30)が渡辺明二冠(35)に2-0のストレート勝ちを収めた。
 将棋において、これほど「早指し適正」というものが明確に出ることがあるのか。そんな声が次々とあがるような圧勝劇が展開された。タイトル歴では竜王1期の糸谷八段と、竜王だけで11期、タイトル22期の実績を誇る渡辺二冠。実績だけでなく、最近の調子でも渡辺二冠に分があると見られていた対決で、存分に力を発揮したのは早指しの雄・糸谷八段の方だった。