日本将棋連盟による7月1日週の公式戦は、2日に藤井聡太七段が順位戦C級1組に登場。昨年あと一歩で逃したB級2組への昇級に向けて、全10戦の終盤に入るまで、無傷で進めたいところだ。7月3日からは三冠保持者の豊島将之王位に46歳の木村一基九段が挑戦する、王位戦七番勝負が開幕。悲願の初タイトルへ先勝できるか。主な対局は以下のとおり。
7月1日(月曜日)
竜王戦決勝トーナメント 鈴木大介九段 対 橋本崇載八段 (携帯中継)
YAMADAチャレンジ杯 藤森哲也五段 対 山本博志四段 (携帯中継)
YAMADAチャレンジ杯 佐藤慎一五段 対 渡辺大夢五段 (携帯中継)
リコー杯女流王座戦本戦 西山朋佳女王 対 清水市代女流六段 (携帯中継)
リコー杯女流王座戦 藤井奈々女流1級 対 水町みゆ女流1級 (携帯中継)
7月2日(火曜日)
順位戦C級1組 先崎学九段 対 高崎一生六段 (携帯中継)
順位戦C級1組 塚田泰明九段 対 佐々木勇気獅子h段 (携帯中継)
順位戦C級1組 千葉幸生七段 対 増田康宏六段 (携帯中継)
順位戦C級1組 堀口一史座七段 対 藤井聡太七段 (AbemaTV・携帯中継)
昨期、あと一歩でB級2組昇級を逃した藤井七段は、6月18日に行われた1回戦で、村田顕弘六段に快勝。まずは順調なスタートを切った。最年少名人への期待も大きい藤井七段だが、今月で17歳を迎える。谷川浩司九段が持つ21歳2カ月という最年少名人記録を更新するには、今期から3期連続で昇級を果たし、さらにA級でも初参加で挑戦権を獲得する必要がある。全36人が参加するB級2組だが、前年成績を元にした順位は3位で戦えているだけに、今期こそは昇級を果たしたいところだ。対局の持ち時間は各6時間で、先手は藤井七段。
順位戦C級1組 北島忠雄七段 対 都成竜馬五段 (携帯中継)
7月3・4日(水・木曜日)
王位戦第1局 豊島将之王位 対 木村一基九段 (AbemaTV・ニコニコ生放送・携帯中継)
名人、棋聖のタイトルと合わせて三冠を保持する豊島王位に、「千駄ヶ谷の受け師」の異名を持つベテラン木村九段が、自身初タイトルを目指して挑戦する。現在、序列1位の豊島王位は、昨年度の初タイトル獲得から、一気に史上9人目となる三冠を達成。タイトルを2つ持つ渡辺明二冠とともに、棋界を引っ張る位置にいる。木村九段は、タイトル100期を目指していた羽生善治九段との挑戦者決定戦に勝利。タイトル戦7度目の挑戦で悲願達成なるか。対局の持ち時間は各8時間の2日制。
7月3日(水曜日)
朝日杯将棋オープン戦一次予選 脇謙二八段 対 神崎健二八段 (携帯中継)
7月4日(木曜日)
順位戦A級 糸谷哲郎八段 対 稲葉陽八段 (携帯中継)
順位戦C級2組 近藤正和六段 対 三枚堂達也六段 (携帯中継)
順位戦C級2組 福崎文吾九段 対 藤森哲也五段 (携帯中継)
順位戦C級2組 大橋貴洸四段 対 古森悠太四段 (携帯中継)
順位戦C級2組 遠山雄亮六段 対 黒田尭之四段 (携帯中継)
朝日杯将棋オープン戦一次予選 窪田義行七段 対 黒沢怜生五段 (AbemaTV)
朝日杯将棋オープン戦一次予選 佐藤紳哉七段 対 石田直裕五段 (AbemaTV)
朝日杯将棋オープン戦一次予選 有森浩三七段 対 里見香奈女流五冠 (携帯中継)
7月5日(金曜日)
竜王戦決勝トーナメント 久保利明九段 対 藤井聡太七段 (携帯中継)
叡王戦予選 本田奎四段 対 出口若武四段 (ニコニコ生放送・携帯中継)
叡王戦予選 北浜健介八段 対 野月浩貴八段 (ニコニコ生放送)
王座戦挑決トーナメント 永瀬拓矢叡王 対 高見泰地七段 (携帯中継)
王座戦挑決トーナメント 佐藤天彦九段 対 菅井竜也七段 (携帯中継)
大阪王将杯王将戦一次予選 松尾歩八段 対 青嶋未来五段 (携帯中継)
朝日杯将棋オープン戦一次予選 八代弥七段 対 佐々木慎六段 (AbemaTV)
朝日杯将棋オープン戦一次予選 森内俊之九段 対 伊藤真吾五段 (AbemaTV)
7月7日(日曜日)
AbemaTVトーナメント 藤井聡太七段 対 増田康宏六段 ※非公式戦(AbemaTV)
前回大会優勝の藤井七段がついに登場。本戦からのシードで、初戦の相手は増田六段。前回大会でも本戦1回戦でぶつかり、藤井七段が勝っている。持ち時間5分、1手指すごとに5秒が加算される独特なルールが採用された超早指し棋戦だ。
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