YouTuberの20代の女が、動画配信サイトでわいせつ行為を配信して逮捕された。広瀬ゆうを名乗るYouTuberの佐藤亜耶容疑者は、3年前から自宅に設置した器材を使い全裸でわいせつな行為をする様子をライブ配信しており、これまでに少なくとも7000万円ほどを売り上げた疑いが持たれている。同容疑者は取り調べに対して「金儲けのためだった。顔をマスクで隠していれば、警察にはバレないと思っていた」と容疑を認めているという。
YouTubeの“線引き”について言及したのは、お笑いタレントの千原ジュニア。千原ジュニアは「テレビ局の場合はお偉いさんがいて、これはOKだ、これはダメだという線引きをしてくれる。一方のYouTuberは個人事業主だから、自分で線を引くしかない。これからも色々と出てくるだろう」と話し、昨今、何かと話題に上がるネットの動画配信で横行する“行き過ぎた行為”に警鐘を鳴らした。
一方、ネット事情に詳しい文筆家の古谷経衡氏は今回の事実関係を整理しながら次のように述べた。
「YouTubeにおいては、全裸やわいせつな行為を配信しても規約違反により削除される。またこの類の動画は、海外にサーバーを持つアダルトサイトから配信しなければ日本国の法律によって同様に削除される。例えばアメリカの場合、州によって制限されていないところもあるので、同容疑者に関してはおそらく、そういった海外のサーバーを経由していたのだろう」
その説明を聞いた千原ジュニアが「抜け道がまだまだある」と話し、根本的な問題解決は難しいという認識を示すと、映画監督の井筒和幸氏は「海外では無法でないものが日本に来るとき、防波堤は無いのか。(日本の)警察は(検閲などを)やっているのか」と疑問を口にした。その疑問に対して古谷氏が応じると、東京大学大学院卒の元日経新聞記者である作家の鈴木涼美氏も加わって次のようなやり取りが続いた。
古谷 「それはできない。仮に日本の警察がそこに踏み込んでいったら、それはアメリカに対する内政干渉になる」
井筒 「わいせつな映像は自動的に垂れ流しになるというのは、そういうことなのか……見た時に追及することはできないのか」
古谷「それも難しい。wwwで世界中に配信されているものを追及は出来ない。また日本国内には“見るだけの罰則”もないので」
井筒「ただよく7000万円も貰えたね」
鈴木「彼女の場合はYouTubeもやっていたから身元が割れたけど、普通に海外のサイトにアップしているだけでは、身元を探ることは難しい」
このやり取りを聞いたモデルで白ギャル社長として自身のブランドを持つ伊藤桃々さんは「最近はSNSに何をあげようか、その線引きは難しい」と発言。すると鈴木氏が「わいせつはもちろん、行為自体が違法なものはダメ。外で出せないものを動画に出してはいけない」と議論を締めくくった。(AbemaTV『Abema的ニュースショー』)
(C)AbemaTV
【見逃し視聴】本編47分~
わいせつ行為配信で売上7000万の女性YouTuberが逮捕 規制を阻む「内政干渉」のカベ
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