将棋の王位戦七番勝負第1局が7月3日、愛知県名古屋市「か茂免」で午前9時から行われている。初防衛を目指す三冠保持者・豊島将之王位(29、名人、棋聖)と、初タイトル奪取に燃えるベテラン木村一基九段(46)、先勝するのはどちらか。
豊島王位は現在、8つあるタイトルのうち3つを保持し、全棋士の中でも序列1位。文字通り棋界トップに立っている。また、他棋戦でもタイトル挑戦に近い距離におり、四冠、五冠といった可能性もある。対する木村九段は「千駄ヶ谷の受け師」の異名を持つベテラン。守備の巧者ながら、反撃に転じた際には鋭い攻めで切り込む特徴を持つ。挑戦者決定リーグ紅組をプレーオフの末に勝ち抜くと、挑戦者決定戦では羽生善治九段(48)を下して、悲願の初タイトルへの挑戦権を得た。