スマートフォン決済サービス「7pay(セブンペイ)」で第三者による不正アクセスが発覚した問題で、4日午後に会見を開いたセブン・ペイは、その被害がおよそ900人、総額5500万円に上ったこと、その全額を保証することなどを発表した。
この問題に関連して警視庁は昨日、中国人の張升容疑者(22)ら2人を詐欺未遂の疑いで逮捕。二人は東京都新宿区のセブンイレブンの店舗で利用者のIDとパスワードを不正使用し、電子たばこ20万円分を購入しようとした疑いが持たれており、取り調べに対して張容疑者は容疑を認め、もう一人は容疑を否認している。なおセブン・ペイは当面、海外からのアクセスを遮断し、すべてのチャージと新規登録を停止するとしている。
スマホアプリから利用登録、クレジットカードからチャージを行って決済をするセブンペイだが、実際に被害に遭ったという北海道在住63歳の男性は自身のツイッターで「(第三者がログインを試みたことによる)『パスワードが間違っています』というメールが多数届いた。アプリを確認してみると、知らぬ間に東京でチャージや支払いが行われており、約40万円不正使用された」などと被害を報告している。同サービスに関しては、キャッシュレス決済では一般的とされる二段階認証の実装が無かったことなども問題視されている。
さらに会見で小林社長が行った「セブンペイは連携して登録する形になっているので、2段階うんぬんと同じ土俵で比べられるのか、私自身は認識していない」という発言も物議を醸している。
ITジャーナリストの三上洋氏は「クレジットカードを登録する必要がある重要なアプリなのに二段階認証が無いというのは大問題。お粗末としか言えない」と批判し、「セブンIDと紐づけたことで脆弱になったのでは。利用者はセブンペイを使わないようにし、セブンイレブンは今すぐセブンペイのサービス全体を止めるべき。原因が判明し、対策が完了してから再開した方がいい」と今後について話している。
その一方、二段階認証に関する小林社長の会見での認識・発言について、事実とは異なった架空の内容がTwitterで拡散され問題になっている。「SMS認証? SMSってTwitterのことですよね」と発言したとTwitter上で拡散されたが、実際にはそのような発言はない。そのことについてフリーアナウンサーの柴田阿弥は「Twitterでたくさんのいいねがついていたり、バズったりしていると、あたかもそれが本当のように報じられてしまったり、ウソなのに批判されてしまったりすることが最近ある。自分でこの情報は正確なのかといったネットリテラシーを養う必要があるとこの会見で学んだ」と述べた。(AbemaTV『けやきヒルズ』より)
(C)AbemaTV
【見逃し視聴】
7pay問題、小林社長のデマ発言がTwitter“拡散”で物議





