地上波未公開シーンを含めた完全版「しくじり先生 俺みたいになるな!!」が、AbemaTV(アべマTV)で放送された。
番組には“担任役”としてオードリーの若林正恭、“生徒役”として平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、女優の黒木ひかり、乃木坂46の岩本蓮加、Da-iCEの花村想太が出演。そして今回は「周りに『おもんない』と言い続けた結果、地獄を見た先生」として、お笑い芸人の中山功太が登場した。
R-1グランプリや歌ネタ王決定戦で優勝した経験もある中山。まず最初に「22」の”しくじり数字”を出し、何の数字か問題を出した。若林らから「共演NGの数」「つきあった女性の数」などの回答が飛び交うが、正解は「R-1優勝から6年後の月収」だった。
給与明細をよく見てみると、源泉税で2円引かれているため、手取りは20円。「封筒に貼られている切手のほうが高いじゃないですか」と花村がツッコミを入れていた。
現在、中山は週2~3日でアルバイトをしていて、芸人としての月収は2万円ほど。借金は500万円以上あり、今回の衣装はプロデューサーから3万円もらって購入したものだという。事務所に所属はしているものの、「完全な一般人」と自虐した。
他にも「19日に携帯止まる」「医者から自律神経がうまく働いてないって言われた」など、R-1王者とは思えないほどの凋落ぶりを明かすと、若林は「自虐がすごいよ」と圧倒されていた。
中山が「しくじった一般人」になってしまったのは、子どもの頃から口癖のように言っていた「おもんないわ~」という否定の言葉が原因だったという。自分をおもしろいと思い、周りを否定し続けた結果、すべてを失うことになってしまったのだ。
昔は東京の芸人全員を「おもんない」と思っていた中山。その中でも特に「おもんない」と思っていた芸人として、同期のキングコングを名指しした。当時は「歌って踊ってご機嫌やな」と内心バカにしていたが、「今はおもしろいと思いますよ。だって絵描きとYouTuberですもん」と、少し悪意のありそうな口ぶりでフォローした。
また、「ネタも作ってないのに売れてる芸人」として、「誰とは言わないけど、なんとなくボキャブラ(天国)の人ら」と暴露すると、吉村たちは思い当たる人物がいるのか、複雑な表情。
その後も次々と出てくる「おもんない芸人」と、流暢に出てくる悪口に、若林は「今のテンションで言ってるよね?」と疑うと、中山は慌てて「当時のことです!」と否定。
しかし、すぐに「つまらん配信をするのはオンバト(爆笑オンエアバトル)崩れです」と毒舌を再開したため、若林は「全然やめない」「(ラップバトルの)フリースタイルみたいに出てこないよ”オンバト崩れ”は」と指摘し、笑いを誘った。
中山は、こうした「おもんないと思った芸人」を見かけると「おもんないのに何してんの?」「あのおもんなさでお酒飲むの?」と、わざわざ言いに行っていたと告白。トンデモ行動にスタジオは「超こえ~!」「尖ってるわ~」とドン引きしていた。