地上波未公開シーンを含めた完全版「しくじり先生 俺みたいになるな!!」が、AbemaTV(アべマTV)で放送された。
番組には“担任役”としてオードリーの若林正恭、“生徒役”として平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、女優の黒木ひかり、乃木坂46の岩本蓮加、Da-iCEの花村想太が出演。そして今回は「周りに『おもんない』と言い続けた結果、地獄を見た先生」として、お笑い芸人の中山功太が登場した。
自分をおもしろいと思い、周りを「おもんない」と否定し続けたことで、R-1グランプリ優勝の6年後には月収22円まで落ちてしまった中山。
中山がお笑いに自信満々になってしまったのは、自分が「松本人志と同じお笑いレベル」だと思っていたことが原因の1つだという。20歳のときには「(松本に)競り勝ってると思ってました」と暴露し、「かなりイタい奴だった」と振り返った。
また、中山は2009年のR-1で優勝しているが、昔は「R-1に出ている芸人は全員おもんない」と思っていたという。中山は4分のネタに5000ほどのボケを考えており、2008年のR-1では優勝できると思っていたが、結果は4位だった。
当時は尖っている最中だったため、人がいる前でプロデューサーに近づいて「台本では僕が一番おもしろいんですけどね」とケンカを売り、「4位なんて出ていないのと同じでしょ」と、拗ねて打ち上げの途中で抜け出したという。
こうして尖りすぎた結果、中山は周りからは見捨てられてしまう。「あいつはおかしい」「注意をしたら逆上するのでは」と怖がられていたという。
中山の「おもんない」攻撃は観客にも向けられた。「俺のネタで笑わない客、全員おもんない」と、スベったのを認めず、客のお笑いセンスがないと言い張っていたという。
こういった”おもんない連発人間”は「関西に多いので気をつけてください」と注意を促した中山。「関西の人は、お笑いをやってる人じゃないのに『今のはお前のフリが悪かったわ』とか、居酒屋で平気で言うんですよね」と持論を展開した。
これまで、いろいろな人を「おもんない」と貶してきた中山だが、番組では「今は僕が一番おもんないです。本当にクソ痛い発言をしてしまい、申し訳ありませんでした」としくじりを認め、謝罪。若林から「この謝罪おもしろいけどね」と言われると、中山は「匿名でやっているアプリで、小学5年生に大喜利負けまして。600票対12票でした」と告白した。
最後に中山は、否定しがちなすべての人に向けて「否定するより行動しよう!」「広い視野を持って、おもしろくないと思ってることに踏み込んで!」と学んだ教訓を熱く伝えていた。