持ち時間5分、1手につき5秒が加算される将棋の超早指し戦「第2回AbemaTVトーナメント」の準決勝(三番勝負)、木村一基九段(46)と藤井聡太七段(16)の対戦が、7月14日に放送される。
木村九段は「千駄ヶ谷の受け師」と呼ばれるベテランで、現在は豊島将之名人(王位、29)と王位戦七番勝負の真っ最中。初タイトル獲得に燃えている。また、同棋戦では若手、中堅相手に予選から無傷の6連勝(2-0、2-0、2-0)で勝ち上がった。対する藤井七段は、同棋戦の初代優勝者。本戦からのシードとなったが、1回戦では増田康宏六段にストレート勝ちし、「最速最強」ぶりを改めて示した。
AbemaTVが行った勝敗予想アンケートでは、ファン1164人から回答が集まり、藤井七段勝利の予想が69%と予想した。なお、今回の対戦では、オリジナルルールを着想した羽生善治九段(48)が解説を務める。
◆AbemaTVトーナメント 将棋界で初めて7つのタイトルで永世称号の資格を得る「永世七冠」を達成した羽生善治九段の着想から生まれた、独自のルールで行われる超早指しによるトーナメント戦。持ち時間は各5分で、1手指すごとに5秒が加算される。羽生九段が趣味とするチェスの「フィッシャールール」がベースになっている。1回の顔合わせで先に2勝した方が勝ち上がる三番勝負。予選A~Cブロック(各4人)は、三番勝負を2回制した棋士2人が、本戦への出場権を手にする。本戦トーナメントは8人で行われ、前回優勝者の藤井聡太七段、タイトルホルダーとして渡辺明二冠がシードとなっている。
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