”世界的に著名でも、規模はあくまで中小企業”アニメ制作会社のセキュリティ対策には限界も
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 18日に京都市のアニメ制作会社「京都アニメーション」が放火された事件で亡くなった人は33人となり、死亡者数では平成以降、最悪の放火事件となった。

 "京アニ"の通称で呼ばれる京都アニメーションは、人気アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』『けいおん!』『響け!ユーフォニアム』『中二病でも恋がしたい!』などの制作を手がけてきたことで知られており、映画『リズと青い鳥』は第73回毎日映画コンクール・大藤信郎賞を受賞している。動揺はアニメファンの間で広がり続けており、ツイッターには「ショックが大きすぎる。言葉が出ない」「放送中止になるかも…許せない…」といった声が続々と投稿されている。

 消防によると、火事があった「第1スタジオ」は“事務所”として届けられていたという。ただ、実際にどういう使い方をしていたかは分かっていないが、警報機や消火器などの設備は整っており、またスプリンクラーは付いていなかったが消防法上の問題はなく違反はなかった。

 アニメ業界を中心に取材しているジャーナリストの数土直志氏は「業界の中では相当名前の知られた会社だ。おそらく日本だけでなく海外でもかなりファンを持っているスタジオだと思う。京都アニメーション自体はそれほど大きな会社ではないだが、アニメ業界の世界に対する影響力はものすごく大きいので、何かの思い入れのある人に思わぬところで思わぬ恨みを買ってしまうという可能性は、おそらく普通の中小企業に比べると多いのではないか」と話す。

”世界的に著名でも、規模はあくまで中小企業”アニメ制作会社のセキュリティ対策には限界も
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 「アニメのスタジオは複数に散らばっていることが非常に多いのと、コミュニケーションが取りやすいということで、オープンスペースになっていることが多い。(消防で発表された見取り図のように)おそらくワンフロアの広いスペースには机が何列か並んでいて、そこで絵を描く作業をしていたと思う。アニメーションのスタジオには住所を公開していない所もあるし、基本には外部の人は入れないようになっていると思う。ただ、やはりブランド力の割にはあくまでも中小・中堅企業であるので、どれほどのセキュリティができるか、という問題もある。例えばマンションの何部屋かを借りて使っているスタジオの場合、どれだけ頑張っても攻撃には弱い体質ではあると思う」。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

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