福島県相馬市に住む40代の男性の妻が、突然行方不明になった。薬物事件の初公判に姿を見せなかった保釈中の前田寿樹被告と一緒に逃亡したのだ。男性の妻は、男性には無断で前田被告の身元引受人になり、保釈金150万円を支払ったという。さらに驚いたことに妻は、保釈後の前田被告を家に招き入れ、夫と三人で1週間ほど生活を共にしていた。妻と前田被告は不倫関係にあり、妻は自分の荷物と一緒に家財道具一式を持ち出したと言われているが、二人の行方は今も分かっていない。
福島県の夫の自宅を訪ねて「どういう生活をしていたのか?」と聞いたところ「まぁ、異常だな」という短い返事に続いて「保釈だからって人の金で保釈して、保釈金を恐喝して、俺のところに住居を移して適当なことをして、人の許可も得ないで……」と口を開くと「前触れもなく突然来て、人の女房をとって……女房だって大変なことになっている。顔がやせちゃって」と駆け落ちした妻を気遣いつつも恨み節が。対する妻は夫に対して「(前田被告は)真面目な人で、仕事も一生懸命で」と説明していたというが、夫は「覚せい剤をやって捕まったり、保釈中に逃げたりする奴のどこが真面目なんだ」と怒りを隠せない様子だ。
また夫は、自分の妻と前田被告のつながりについては「妻が務めていたスナックに出入りしていたんだろう」と話す。妻が払った保釈金の150万円は夫の知人のお金であることを明かすと「周り……一番近い人から食っていくという、そういうところが許せない」と再び怒りを露わに。妻が知人にお金を借りたことについては、その知人から「金はどうなっているんだ?」と聞かれたことで知ったという。夫は前田被告に対して「男らしく出てこい。俺に全開でかかってこい」とやり場のない思いをぶつける一方、「ご飯食ってるのかな」「身体壊してないか」「戻ってきてほしいとは思うけど……」など妻のことを気に掛けた。
■相次ぐ保釈中の逃亡「モラルの上に乗っかった制度は変える必要がある」(堀潤)
「この二人は燃え上がっている」
夫自身が話したこの“異常な状況”について、東京大学大学院卒で元日経新聞記者、さらに元セクシー女優の作家である鈴木涼美氏は、妻と前田被告の心境を推し量ると「逃げるという行為、さらに不倫という行為は燃え上がりやすい。さらに罪を犯してしまった人を愛してしまった背徳感に酔っているところもあると思うが、色々と解決したら覚めるだろう。ただ人は逆境に燃えると普段では出ない力を出すこともある」と話した。
「絶対に嫌だ」「絶対に耐えられない」「何故、受け入れたのか」
そう主張したのは、お笑いタレントの千原ジュニアと、ジャーナリストの堀潤氏。すると千原ジュニアは、聞いた話として妻が夫の知人から借りたという150万円は、「夫との手切れ金」という名目で一人ではなく、複数人からかき集めたものであると話すと、「手切れ金名目でお金を貸し出した他の複数人とも関係が無いとは思えない」と指摘した。
議論がヒートアップする中、冷静な意見を述べたのは2015年ミス・ユニバース日本代表で一児の母でもある宮本エリアナだ。宮本氏は「男性のどこが良かったのかわからないが、お金を出してあげたいと思ったということは、女性にも魅力があったということ。どんな方なのか見てみたい」と淡々と話した。
最後に、問題の本質について触れたのは堀潤氏。堀氏は相次ぐ保釈中の逃亡について言及すると「保釈している人がいとも簡単に逃亡しているにもかかわらず罪には問えない。大丈夫だろう、というモラルの上に乗っかった制度はどこかで変える必要がある」と締めくくった。
この取材の後日、夫から「二人の連絡先が分かったので行ってくる。進展したら連絡する」という連絡が入ったまま、連絡がこない状態が続いている。(AbemaTV『Abema的ニュースショー』より)
(C)AbemaTV
【映像】前田被告に怒りを露わにする夫
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