27日の“土用の丑の日”を前に、環境省のTwitterに批判が殺到する騒動が起こった。
環境省は22日、「土用のウナギはご予約を」と題し、「7月27日は #土用の丑の日。 #ウナギ の準備を考えている方もいるのでは? #食品ロス にならないように大事にいただきましょう。食べる方はできるだけ #予約 して、季節の行事を楽しみましょう」と促す投稿をツイート。しかし、これに「絶滅危惧種の消費を後押しするのか」などの批判が殺到し、ツイートは3時間で削除された。
絶滅危惧種に指定されている「ニホンウナギ」は、2013年に環境省がレッドリストに掲載し、「絶滅危惧IB類」に指定。2014年には、国際自然保護連合(IUCN)も「絶滅危惧IB類」に指定した。なお、環境省のツイートでは「ニホンウナギ」とは明記していない。
こうした批判に原田環境大臣は「食品ロスは環境省の重要な仕事のひとつ。常に食品ロスをなくそうということを訴える立場にある。土用の丑の日は非常に大事な食文化ではあるが、ウナギを積極的に食べようというものではなかった」と釈明している。
日本の食品ロスは深刻な状況で、2016年度は約643万トンと、国民1人が毎日お茶碗約1杯分の食べ物を捨てていることになる。同年度の世界全体の食糧援助量は約350万トンで、日本はそれを大きく上回る食品ロスを出している。
一方で新たな問題も発生し、共同通信によると、Twitterに使用された「うな重」の画像が飲食店サイト「ぐるなび」に掲載されていた画像を無断転用したものであることが発覚。環境省は「著作権侵害に当たり得る行為で深くお詫びする」と、無断転用を認め謝罪した。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
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