将棋の王座戦挑戦者決定戦が7月25日に行われ、永瀬拓矢叡王(26)が豊島将之名人(王位、29)に125手で勝利し、斎藤慎太郎王座(26)への挑戦権を獲得した。王座戦五番勝負は、9月2日から開幕する。
 初タイトル獲得からわずか2カ月で、今度は二冠への挑戦権を獲得だ。永瀬叡王は今年5月に叡王位で念願の初タイトル。将棋にストイックに向き合う姿勢から「軍曹」という呼び名もつくが、この日も将棋界の序列1位に君臨する豊島名人に、角換わりの出だしから、名人を上回る早い指し手を披露。夕食休憩を挟んで、持ち時間でも1時間近くリードを奪うと、築いたリードを手放さないよう、反撃を断ち切る手を選択。最終的には、時間を54分余して勝つ快勝となった。