8月2日にフィリピン・マニラで開催されるONE Championship「DAWN OF HEROES」のメインで、松嶋こよみがマーティン・ニューエンのONEフェザー級タイトルに挑戦する。
松嶋は6月に8カ月ぶりの復帰戦で前フェザー級王者のマラット・ガフロフに1R KO勝利を収めたばかり。鮮やかなKO勝ち、いわゆる「スカ勝ち」にも「怪我からのブランクを加味しての勝利だったので50点くらいの内容。体力的な問題は感じなく戦えたけれど、試合展開に関しては焦りもあった。試合の作り方をもう少し考えなければ」と冷静に分析。次戦への準備を着々と進めている。相手は2階級制覇でONEを代表する強豪・ニューエン。真価が問われる戦へ向けた意気込みを松嶋選手に訊いた。
― 6月から2カ月という機関でタイトル戦というオファーについては?
この前試合があったばかりなのですぐにタイトルがあるとは思っていませんでした。ただオファーを貰い「このチャンスは逃せないな」と即決しました。自己採点でも50点と言いましたけど、見ている側としても評価の高い試合だとは思わなかった。もう一度強い相手に勝ってタイトル挑戦をイメージしていたので、「一個飛ばして来ちゃった」なという感じです(笑)。
― 試合までタイトなスケジュールでファイトキャンプでやれることも限られたと思いますが。
しんどいにはしんどいですけど、前回気持ちいい勝ち方じゃなかったので、すぐに遊ぶこともなく次の試合のことを考えていました。怪我もなく体も調子のいいまま次の試合に迎える状態です。
― チャンピオンのニューエン選手、ONEの中でも象徴的な選手の一人ですが印象は?
“顔的”な存在ですよね。ライト級でもタイトルを獲っていてバンタムでもギリギリのところまで行って、間違いなく高いレベルにいる選手だと思います。だからこそやる意味があると思っています。ONEと契約したときに「ニューエンとやるまでにどれくらい時間がかかるんだろう……」と思っていたので、ここで戦えるということは好機と考えています。
― ニューエンは強打の印象が強い印象あります。注意している点は?
右のオーバーハンドが強いのは誰が見てもわかると思いますが、他にもテイクダウン後のディフェンスや、腰の強さなど僕より優れている部分はたくさんあると思います。その部分でかち合わずに戦うというのを意識していきたいですね。5分5ラウンドあるので長い時間をかけてでも、しっかり崩して自分のパターンにハメたいです。ニューエンはフィニッシュに持って行くのが上手なので、そこらへんを意識しないと僕もいいようにやられるなと。
― 試合の展望やそれに向けての準備、試合中に注目して欲しい点などはありますか?
上手に戦かおうと思ったら相手の方が上手いと思うので、泥臭くてもいいから、5分5ラウンドかけて相手の気持ちを折るような試合をしたい、そのために追い込んで準備しているので、そのような試合になると思います。タイトル戦、このメンバーのなかでメインを張るということで、今持っている自分の全てを出さないと後悔すると思って準備しています。
「ONEのみならず、日本を代表する総合格闘技のホープとして」という言葉を投げかけると「自分たちの世代を代表してという大きな気持よりも、自分を周りで応援してくれる人や家族に恩返しできる気持ちが強い。勝ちたい気持ちが一番強いですけど、それで格闘技が盛り上がれば。人生はじめてのメイン。ただ今後いっぱいメインになると思うので慣れておこう」と語った。
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