全国24場あるボートレース場では、様々な名物料理がある。レース観戦はもちろんのこと、こういったご当地料理を味わえることも、ボートレース場での楽しみの一つといえる。
 
 7月27日に放送されたAbemaTV特番「ボートレース県民性グランプリ」では、勝負師たちからアツい支持を集める各種名物料理が紹介された。北海道産のたこを塩味の衣で揚げたボートレースまるがめの「たこ天」、煮込んだ牛すじ肉とテールスープをご飯にかけたボートレース多摩川の「牛炊」、厳選食材を使用したボートレース大村の「佐世保バーガー」などなど。いずれも絶品で、わざわざこれを食べに遠方から訪れるファンも少なくないとのことだが、中でも出演者たちを驚愕させたのが尼崎ボートの「多幸焼」だ。

 多幸焼は6個100円の激安価格。鶏ガラや卵で作った生地に、たこの代わりに味付けされたこんにゃく、桜えびを入れたたこ焼き風の一品で、「幸せが多くなりますように」と、その名が付けられた。こんにゃくを使用しているのは「昔は冷蔵設備がなく、レース場から生ものはやめるようにと指示があった」からだそうだ。

 そんな多幸焼は1時間で何個売れるのか。番組内ではクイズ形式で出演者たちに出題されると、その答えは仰天の「1584個(264皿)」。レースが終わる度に長蛇の列ができ、ボートレース好きタレント・永島知洋が「舟券が当たると祝儀として大量に買う人が多い」と言った通り、一度に数十皿購入するお客さんも多く見られた。1時間でこれだけの数が売れるのだから、1日ではどれだけの数が提供されるのか。多幸焼の人気度の高さに、ただただ驚かされるばかりだった。