将棋の王位戦七番勝負の第2局が7月30日、北海道札幌市の「京王プラザホテル札幌」で、午前9時から始まった。第1局は、初防衛を目指す豊島将之王位(名人、29)が快勝。挑戦者の木村一基九段(46)は、本局に勝利してタイに戻せるか。
 豊島王位は2007年4月に四段昇段し、プロデビュー。高勝率をキープしたものの、タイトル獲得まで周囲の予想以上に年月がかかったが、昨年度初タイトルを獲得すると、一気に三冠まで達成した。現在は名人・王位の二冠だが、他のタイトル戦でも挑戦権獲得に迫っている。木村九段は1997年4月にプロデビュー。受けの巧者として知られ、各棋戦でも上位で戦い続けているが、まだタイトル歴はなし。46歳での初タイトルとなれば、従来の最年長初タイトル記録を大きく更新することになる。