きょう発売の小説『M 愛すべき人がいて』(幻冬舎)。ノンフィクション作家の小松成美氏が、歌手の浜崎あゆみへの取材を元にまとめたものだ。10代の歌手デビューから“若者のカリスマ”へと駆け上がる4年間の物語が「事実に基づくフィクション」として描かれている。
その中心となっているのが「恋愛」だ。タイトルになっている「M」との出会いは17歳。アジア最大と称されたディスコ「ヴェルファーレ」のVIPルームで、エイベックスの松浦勝人専務(現会長)と出会う。
自らを見出したプロデューサー「マサ」に歌手「あゆ」は導かれ、そして恋に落ちていく。中にはあゆがFAXで想いを伝えるシーンも。
「専務へ 一生、隠しておこうと決めていた想いですが,告白します。あなたが好きです。ヴェルファーレで出会った時から、ずっと好きです」
小説では、お互いの親に交際を伝える時の様子や、2人で過ごした夜のことなどを赤裸々に描写。また、浜崎あゆみの魅力を日本中に伝えたいマサと、その期待に応えながらも葛藤するあゆの心情が細かく綴られている。
浜崎は実体験を元に作詞をすることで知られている。当時の曲は、浜崎の松浦氏への想いが込められていたのだ。小説でも、歌詞でしか想いを伝えられないあゆの一途な思いが随所で書き表されている。
9枚目のシングル『Boys&Girls』は2人が忙しさに追われる日々の会話だという。歌で想いを送り続ける日々。しかし、すれ違いが増え、2人は出会ったころのように戻ることはなかった。それでも変わらないマサへの愛を込めたのが、『M』。
「今日もまた この街のどこかで 別れの道選ぶ2人 静かに幕を下ろした “MARIA” 愛すべき人がいて 時に強い孤独を感じ だけど愛すべきあの人に 結局何もかも満たされる」
小説の最後で浜崎は次のように語っている。
「真実は当人達だけが解っていれば良い事だと思っている。ただ、もしも誰かに『今回の人生で一生に一度きりだと思えるほどの大恋愛をしましたか?』と問われたなら私は何の迷いもなくこう答えるだろう。
『はい。自分の身を滅ぼすほど、ひとりの男性を愛しました。』と」
なお、小説の表紙になっているのは松浦氏が撮影した写真だという。これからのマサとあゆはどうなるのか。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
▶【映像】“マサ”への愛を込めた楽曲『M』
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