将棋の王位戦七番勝負第3局が8月8日、福岡県福岡市「大濠公園能楽堂」で始まった。豊島将之王位(名人、29)が3連勝で初防衛に王手をかけるか、挑戦者の木村一基九段(46)が初タイトルに向け反撃を開始するか。先手は豊島王位。
 同シリーズは第1局、豊島王位が快勝。第2局は木村九段の優勢で終盤に入ったが、豊島王位が逆転で2連勝を飾った。タイトル戦の七番勝負で、開幕から3連勝した棋士が4連敗を喫することは非常に珍しく、豊島王位にとっては本局の勝利が、まさに初防衛への王手となる。木村九段は、受け・粘りに定評がある棋士だけに、リードを許した番勝負で、ここから巻き返せるかが注目だ。