地上波未公開シーンを含めた完全版「しくじり先生 俺みたいになるな!!」が、AbemaTV(アべマTV)で放送された。
番組には“担任役”としてオードリーの若林正恭、“生徒役”として平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、タレントの伊集院光、STU48の瀧野由美子、BILLIE IDLE(R)のファーストサマーウイカが出演。今回は「当たってないのに当たったフリをしてデッドボールになっちゃった先生」として、元広島東洋カープの達川光男が登場した。
他選手の失敗から「プロはデッドボールをちゃんとアピールしないとダメなんだ」と学び、微妙なボールに対しても「とりあえず全部当たったとアピールしよう!」と、デッドボール詐欺スタイルを貫いた達川。
しかし、この戦略も長くは続かなかった。某テレビ番組で特集が組まれ、達川のデッドボール詐欺が珍プレー大賞をとった影響で、審判のマークが厳しくなったのだ。
試合で完全にボールが身体に当たっても、審判から「ダメダメ!どうせ当たったフリでしょ?」と言われてしまい、怪我をして血が出ていても「どうせ練習のときについた傷だ」と信じてもらえず、完全に”オオカミ少年”化してしまった。
達川は「悪いことをしても神様は見ていますよ」と語り、これまでの経験から「良いことも悪いこともプラマイゼロ」と教訓を伝えた。
デッドボール詐欺以外にも、達川はもう1つ、球場を巻き込んだ“伝説のしくじり”を犯していた。1990年の中日ドラゴンズ戦で起こった「コンタクトレンズ紛失事件」だ。
相手のバントに素早く反応し、見事な送球でバッターをアウトにするも、このときのプレーでコンタクトレンズを落としてしまった達川。試合は一時中断され、チームメイトが集まって大捜索が行われた。結局コンタクトレンズは見つからず、レンズをつけかえて試合を再開した。
当たってないのに当たったフリをする印象がすっかり定着していた達川だが、「現役引退後は、広島カープはもちろん、中日・阪神・ソフトバンクで監督・コーチのオファーをたくさんいただきました」といい、王貞治からも誘いがあったことを告白。実力は認められていた。
達川は、全国の野球少年に向けて「一生懸命プレーしていれば、いつか誰かが認めてくれる」とメッセージを伝え、授業を終えた。