将棋の加古川青流戦が8月11日に行われ、女流枠で出場した里見香奈女流五冠(27)が、前回優勝の強豪・大橋貴洸五段(26)に97手で敗れた。
 奨励会の退会をきっかけに、昨年度から「女流枠」でいわゆる男性棋戦へ復帰した里見女流五冠は、前日までに勝数・勝率ともに1位タイの成績を誇る大橋五段にぶつかっていったが、中盤・終盤にむけて若手実力者に確実に差をつけられた。
 里見女流五冠は、7つある女流タイトルのうち5つを保持。新設されたヒューリック杯清麗戦でも、初代清麗位を争う五番勝負に進出し、第1局を勝利。6つ目のタイトルに近づいている。「女流枠」で出場している男性棋戦でも、若手からベテランまで幅広い層との対局がありながら、五分以上の戦績を収めている。