「RTDトーナメント2019」セミファイナルB(準決勝) 1回戦(全4回戦)が8月11日に放送され、藤崎智(連盟)がトップを取り、スタートダッシュを決めた。
対局者は起家から内川幸太郎(連盟)、藤崎智(連盟)、鈴木達也(協会)、石橋伸洋(最高位戦)。
東2局、藤崎は親番で3巡目に赤牌とドラ七万を含む役なしテンパイしたがリーチはせず。4巡目に平和・ドラ・赤に手変わりするもリーチはせず。同巡、内川から先制リーチを受ける中、5巡目に自身の手牌が3面待ちに変化したところでリーチを宣言。しかしリーチ宣言牌を内川に一発で捕らえられ、満貫放銃からのスタートとなった。
東場をラス目で折り返した藤崎は南1局1本場。ダブ南・赤で5200点(+300点、供託1000点)を決めて反撃に出ると、南2局の親番では、發・ドラ・赤2で1万2000点の加点に成功した。
南4局3本場、トップ目だった内川と2着目だった藤崎との差は5800点差。3巡目にテンパイした藤崎は、今度は即リーチを宣言。リーチ・ツモ・平和で2700点(+900点、供託2000点)に仕上げ、逆転トップで初戦を制した。
「いやもうツイてたなとしか思いようがないですね。7筒の放銃から始まってますからね、普通トップはないでしょうけれど、手が入ってくれたんで、言うことがないですね」と笑みをこぼした。
東2局の満貫放銃に関しては「最初に入ったテンパイなんで、一番素直に行けば、ドラ待ちのノべタンに構える手もあったんですけど、せっかくこういうところへ呼んで頂いて、最年長でやらせてもらっているんで、なんかこねりたくて、こねったら大失敗という最悪のパターン」と振り返った。
ただアガるのではなく、どうアガるのか。ただ勝つのではなく、どう勝つのか。常に視聴者にわかりやすく伝えたいという姿勢こそ、ベテラン藤崎が抱くプロ意識の根幹だ。【福山純生(雀聖アワー)】
【セミファイナルB 1回戦の成績】
1位 藤崎智(連盟)3万7000点 +50.7
2位 内川幸太郎(連盟)3万6200点 +16.2
3位 石橋伸洋(最高位戦)2万300点 ▲19.7
4位 鈴木達也(協会)6500点 ▲53.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
(C)AbemaTV