18日、傷害の疑いで逮捕された宮崎文夫容疑者(43)と、同容疑者を匿ったとして逮捕された交際相手の喜本奈津子容疑者(51)。宮崎容疑者は今月10日、茨城県の常磐道で煽り運転を繰り返し、男性の顔面を数回殴打した疑いが持たれている。また宮崎容疑者の車に同乗していた喜本容疑者は携帯電話で暴行する様子などを撮影していた。
 あおり運転について、臨床心理士で筑波大学教授の原田隆之氏は、「共通点として見えてきているのは、車に一種の"匿名性"があるということ。面と向かっては言えないことも、車の中だから聞こえないということで言ってしまうことがあると思う。また、一人で運転している時は"マイルール"になりがちで、歩いている時やみんなでいる時よりも自己中心性が前面に出てくるような部分はあるのではないか。もちろん今回の事件は別格で、質が違う。舌打ちをしてしまったり乱暴な運転をしてしまったりする人たちが直ちにこういう事件を起こすわけではないが、普段とは違う攻撃性が出やすいのは確かだし、そこでブレーキが効くか効かないかだ」と話す。