RTDでは今期からトーナメント形式に変更となったことを受け「1試合でも多く。甲子園の気分」と高校球児のような気持ちで対局に臨んでいた内川幸太郎(連盟)。7月9日、2019年プロ麻雀リーグ「Mリーグ」ドラフト会議では、株式会社KADOKAWA率いる「KADOKAWAサクラナイツ」から1位指名を受け、念願のMリーガーとなった。
くしくも8月24日から放送開始となるファイナル(決勝)で対戦する相手は、初代Mリーガーの勝又健志(EX風林火山・連盟)、佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部・連盟)2人と、新Mリーガーとなる内川、藤崎智(KONAMI麻雀格闘倶楽部・連盟)の2人。「これは(Mリーグの)前哨戦だというぐらいの気持ち。もちろん全力で勝ちに行きます。晴れやかに戦えるなという気持ちが強いですね」と意気に感じている。
4人とも日本プロ麻雀連盟の所属選手であり、互いの打ち筋は知り尽くしている。「何百回と打ってきているメンバーなので、今回本当に作戦は無い」と言うが、優勝ラインは「6回戦あるので3回トップを取れば優勝」とした。
もちろん3連勝が2人いた場合は、素点勝負か着順勝負となるわけだが「(6回戦中)残り2回で逆転できる、最低2連勝すれば逆転できる位置につけておきたい。僕のいいも悪いもすべて知っているし、逆もまた知っているので、自分のいいところを一番出せた人が優勝出来る」と見ている。
2016年に行われた「麻雀プロ団体日本一決定戦」では団体優勝に導く原動力となる個人成績を残し、RTDリーグ2017に登場。しかし1年目は予選敗退という結果に終わった。「RTD1年目はやはり弱かった。技術的にも劣っていた。メンタル面は急には育たないものですけど、技術的なものはすぐに修正することが出来る」と抜群の適応力で進化を遂げ、RTDリーグ2018では準優勝と結果も残した。
初めて自身の麻雀を見てくれる人に対して、どういうところを見て欲しいかと聞いてみたところ「オーソドックスな手順を踏むことが多いので、そこを見て頂けたらとは思っています。ただ決勝戦だけに、押し引きに関しては、おそらくかなり無理をする場面も多いですし、ポイント状況では普段よりも徹底的にオリる場面も多い」と答えた。
7月9日のドラフト発表直後、同時刻に行われていた日本プロ麻雀連盟A2リーグで役満・国士無双を成就し、多くの麻雀ファンを沸かせた内川。RTDトーナメント2019ファイナルの舞台でも、ファンを歓喜させてくれるに違いない。【福山純生(雀聖アワー)】
※連盟=日本プロ麻雀連盟
◆RTDトーナメント2019 2016年から3年に渡り行われてきた「RTDリーグ」から、トーナメント方式に変更。昨年行われた「RTDリーグ2018」の予選リーグ(WHITE・BLACK)の上位各6人、推薦枠として2人の計14人に加え、予選リーグ7位の2人と新規参戦2人の4人による入れ替え戦(サバイバルマッチ)から上位2人が本戦に進み、計16人で行われる。16人はA~Dの4グループに分かれ、半荘4回戦で対戦。トータル2位が準々決勝A(上位3人が準決勝進出)、同3位が準々決勝B(上位1人が準決勝進出)へ、同1位は準決勝(上位4人が決勝進出)に進む。主なルールは一発・裏ドラ・赤(各種1枚)あり、全自動卓による自動配牌のMリーグルール。
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