藤崎智(連盟)は、7月9日に行われた2019年プロ麻雀リーグ「Mリーグ」ドラフト会議で、KONAMI麻雀格闘倶楽部から指名され、Mリーガーとなった。
RTD初出場だったが、ベテランらしい落ち着いた闘牌で、グループC・2位、準々決勝A・2位、準決勝B・2位と順調に勝ち上がってきた。
そして決勝の舞台で、内川幸太郎、勝又健志、佐々木寿人と日本プロ麻雀連盟に所属する3選手と対決する。「全員Mリーガーですし、同じ団体の後輩ですし、強いのはわかっています。僕はRTD史上最年長らしいので、そんな中で決勝まで来られて胸を張ってもいいのかなという気持ちは強いですね」と謙虚な姿勢で臨む。
日本プロ麻雀連盟の最高峰タイトルである鳳凰位をはじめ、トーナメント形式である十段位を3回、日本オープンを3回獲得等、その実力は折り紙つきだ。「正直言えば、勝ち運を持っている人が勝つと思っているんで、半荘何回の決勝でも1日でやるなら勝つべき人が勝つ」と藤崎は見ている。
「決勝の場合はトップを取らなければお話にならないので、トップを目指すだけなら、いろいろ作戦を考えてもしょうがない。今日だって6連勝狙ってますからね」と自然体で戦うつもりだ。
そんな藤崎にはこだわりがある。「見ている人たちに伝わる麻雀を打ちたいので、本当に難しいことはしない。オーソドックスに僕アガりたいで~す!みたいな麻雀を一生懸命、出来れば高い手をアガりたいで~す!みたいなシンプルな麻雀をやりたい」と視聴者を意識している。
さらに若手とベテランをつなぐ世代の架け橋にもなれたらと考えている。「僕より先輩方でも麻雀の強い弱いで言ってしまえば、もしかしたら若い人たちの方が強いかもしれません。でも僕らの先輩たちの方が間違いなく個性があって面白い人たちが揃っているんで、もし僕が優勝してこのRTDが続くんであれば、オーバーエイジ的な感じで、先輩方も呼ばれるようになるかもしれない」と勝利こそ自身の果たすべき役割と捉えている。
そして真顔で言った。「やっぱり僕が出て惨敗して、やっぱり若い人たちのほうが強いよねってなっちゃうと、僕より先輩の人たちがRTDのファンの皆さんの前に出てくる可能性が薄れるので、そこは責任感を持ってやっていきたい」と世代を超えた架け橋となるために、未来への一打を放つ。 【福山純生(雀聖アワー)】
※連盟=日本プロ麻雀連盟
◆RTDトーナメント2019 2016年から3年に渡り行われてきた「RTDリーグ」から、トーナメント方式に変更。昨年行われた「RTDリーグ2018」の予選リーグ(WHITE・BLACK)の上位各6人、推薦枠として2人の計14人に加え、予選リーグ7位の2人と新規参戦2人の4人による入れ替え戦(サバイバルマッチ)から上位2人が本戦に進み、計16人で行われる。16人はA~Dの4グループに分かれ、半荘4回戦で対戦。トータル2位が準々決勝A(上位3人が準決勝進出)、同3位が準々決勝B(上位1人が準決勝進出)へ、同1位は準決勝(上位4人が決勝進出)に進む。主なルールは一発・裏ドラ・赤(各種1枚)あり、全自動卓による自動配牌のMリーグルール。
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