原発事故がキッカケで語られなくなった!?”地球温暖化”の現実は今どうなっているのか ABEMA Prime 2019/08/26 11:00 拡大する 世界の平均気温(7月)が過去最高を観測、今年も暑い夏となった。ドキュメンタリー映画『不都合な真実』(2006年)で人類の危機を訴えたアメリカのゴア元副大統領がノーベル平和賞を受賞するなど、世界的に大流行した「地球温暖化」は今、どうなっているのだろうか。 実は日本では2011年の東日本大震災以降、「地球温暖化」という言葉そのものが影を潜めているという。 国立環境研究所の江守正多氏は、「Googleトレンドのグラフを見ると、日本の場合2008年の洞爺湖サミットの頃に盛り上がったが、リーマンショックがあって、温暖化どころではないという雰囲気が生まれたし、翌年のコペンハーゲンでの国際交渉もあまりうまくいかず、国際的に盛り下がってしまった。そこに3.11が来て、"脱原発"の人が増えた。彼らの中で、"温暖化は原発推進の口実だったのではないか。陰謀なのではないか。嘘だと言っている科学者もいるし"という形で、温暖化懐疑論・否定論が脱原発に援用されるようになっていったことが考えられる。また、温暖化のリスクよりも、地震や放射線のリスクへの心配の優先順位が高くなったということもあるかもしれない」と推測する。 続きを読む