8月24日、新生K-1としては2回目の大阪大会がエディオンアリーナ大阪で開催された。今回もメインイベントに登場したのは皇治。地元出身の人気選手で、大阪大会開催をアピールし、実現させたのも彼の力と人気によるところが大きい。
昨年12月の大阪大会では、武尊のスーパー・フェザー級王座に挑戦。敗れはしたものの気合いの入った闘いで会場を沸かせた皇治。今大会では、ライバル視する武尊の同門である大岩龍矢と対戦した。
大岩はKRUSHでタイトルマッチの経験があり、6月大会で芦澤竜誠を下し、皇治との大一番を決めた。ビッグネームが相手ではないだけに不満も語っていた皇治だが、試合はあくまで実力勝負だ。
大岩はビッグマッチのメインという大チャンスに、アグレッシブな闘いを展開。序盤からロープに詰めて強烈な右のパンチを振っていく。同時にパンチ一辺倒にならず、ヒザ蹴りも使っていく。対する皇治は2ラウンドからテンポを上げ、ジャブとローで反撃。3ラウンドにはお互い額を突き付け合って接近戦での打ち合いに。
試合開始時点から、地元の皇治応援団のボルテージは凄まじく、大声援が会場を支配。そんな中で一進一退の攻防は延長戦にもつれ込み、ここでも判定が2-1に割れる大接戦を皇治が制した。その瞬間、大岩のセコンドについた武尊は、何とも言えない表情を浮かべていた。
試合後、大岩は判定に不満を漏らしていたが、確かに僅差の勝負だった。前に出たのは大岩。しかし皇治がやや手数で上回っていたか。皇治にとっても「やっぱりKOしないと。そこは悔しい」という試合だった。
ただ、地元のメインで結果を出したことにホッとしているとも。ギリギリの勝負を分けたのは「気持ちの差」だという。リング上でも「次はしっかり倒せるように頑張ります」と課題を口にした皇治。より充実した闘い、格闘技界を盛り上げるマッチメイクを訴えてもいる。
「K-1のお偉いさん、俺に挑戦するチャンスをください」
そう語った皇治。野望を実現させるためにも、次の試合ではKOが必須だ。
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