将棋の王位戦七番勝負第5局が8月27日、徳島県徳島市「渭水苑」で午前9時から始まった。豊島将之王位(名人、29)と木村一基九段(46)による戦いは、第4局まで2勝2敗。本局に勝った方が、王位のタイトルに王手をかける。
 同シリーズは豊島王位が開幕2連勝から始まったが、木村九段が挽回して第3・4局と連勝。タイに戻した。両者は広瀬章人竜王(32)への挑戦権をかけた竜王戦挑戦者決定三番勝負でも1勝1敗のタイ。平成生まれの棋士で初めて名人になった豊島王位と、悲願の初タイトルを目指す木村九段の、がっぷり四つの戦いが、日を追うごとに注目を集めている。 両者は過去14回対戦し、7勝7敗と互角だ。