将棋の王位戦七番勝負第5局が8月28日、徳島県徳島市「渭水苑」で再開した。前日27日に、初防衛を目指す豊島将之王位(名人、29)が、83手目を封じ手。午前9時に開封され、挑戦者の木村一基九段(46)の手番となった。本局の勝者が、タイトルに王手をかける。
豊島王位と木村九段による同シリーズは、ここまで2勝2敗のタイ。開幕から連勝した豊島王位に対して、木村九段が盛り返した形だ。同時期に行われている竜王戦挑戦者決定三番勝負でも1勝1敗、さらに過去の対戦成績でも7勝7敗と、がっぷり四つだ。
本局は角換わりの出だしから、豊島王位が早いテンポで指し進めると、木村九段が時間をかけて対応する展開に。83手目の封じ手には、56分かけた豊島王位だが、それでも持ち時間では約1時間半のリードを奪っている。既にかなり戦いが進行しており、2日目も早い時間から激戦が予想される。
本局の持ち時間は各8時間の2日制。先手は豊島王位。AbemaTVではこの対局を終了まで生放送する。
【封じ手時の残り持ち時間】
豊島将之王位 5時間6分(消費2時間54分) 木村一基九段 3時間34分(消費4時間26分)
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