将棋の王位戦七番勝負第5局が8月28日、徳島県徳島市「渭水苑」で再開した。前日27日に、初防衛を目指す豊島将之王位(名人、29)が、83手目を封じ手。午前9時に開封され、挑戦者の木村一基九段(46)の手番となった。本局の勝者が、タイトルに王手をかける。
 豊島王位と木村九段による同シリーズは、ここまで2勝2敗のタイ。開幕から連勝した豊島王位に対して、木村九段が盛り返した形だ。同時期に行われている竜王戦挑戦者決定三番勝負でも1勝1敗、さらに過去の対戦成績でも7勝7敗と、がっぷり四つだ。