地上波未公開シーンを含めた完全版「しくじり先生 俺みたいになるな!!」が、AbemaTV(アべマTV)で放送された。
番組には“担任役”としてオードリーの若林正恭、“生徒役”として平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、モデルの松本愛、フリーアナウンサーの雨宮萌果、超特急のユーキが出演。今回は「ウケると思って夫の愚痴を言ったら、夫をズタズタに傷つけてしまった先生」として、芸人の椿鬼奴が登場した。
2015年にお笑いトリオ・グランジの大と結婚し、今年で5年目となる鬼奴。ネットニュースでは「ヒモ夫に鬼奴の不満爆発!離婚寸前」などと書かれることがあるが、本人は「離婚する気もないし、冗談で『お前とは離婚だ!』って言ったこともない」と噂を完全否定した。
鬼奴いわく、離婚が囁かれた原因は“ウケると思って”テレビで言った夫の愚痴だという。芸人である夫を面白くしたいと考えて言った愚痴が本気に受け取られ、「離婚を考えてる夫婦じゃないか?」というイメージを持たれてしまったという。
話題を求めるバラエティディレクターによって小さな愚痴は大きくなり、最終的にはまとめ記事を書く「まとめお兄さん」によってネットに拡散され、見出しだけ見た世間が「離婚しそうなんだ」と勘違い。「地獄の流れができている」と訴えた。
このような流れはテレビに限ったことではなく、「ママ友の噂話」でも同じ現象が起こっているという。鬼奴は「夫と喧嘩しちゃった」という事実が「離婚危機らしいわよ」と変えられ、「旦那が転職した」という事実が「会社をクビになったらしいわよ」と捻じ曲げられるなど、複数の例を挙げた。
そして、鬼奴がテレビで語った夫のクズエピソードが誇張され、拡散されていった結果、夫はクズキャラを通り越して世間から”泥棒”と認定されてしまった。
最初はそれを「おもしろいかな」と思っていたという鬼奴と夫は「家の中に泥棒がいるんですよ」とテレビ番組の収録で話してしまい、これを本気にした世間の一部がSNSで夫を叩くようになったという。
夫へのバッシングはネットだけにとどまらず、街を歩けば「おい、泥棒!」と罵られたり、居酒屋で飲んでいるだけで「嫁の金で飲みやがって」と絡まれたりと、周囲の対応はエスカレート。こうした出来事が重なり、鬼奴によると夫は「めちゃくちゃヘコんでいる」という。
「嫁は旦那の広報部長」椿鬼奴が“しくじり”から学んだ経験
しくじった経験から「愚痴っても最後はポジティブな言葉で終わらせることを意識しよう」と学んだ鬼奴。「嫁は旦那の広報部長」とたとえ、妻しか知らない夫の良い一面を伝えてほしいと熱弁した。
これまで鬼奴は、グランジの一員として夫ががんばっている姿を見てきた。「DVDをトリオで1万枚売らないと会社をクビになる」というプロジェクトでは、電車で全国まわり、手売りをしてノルマを売り切った過去も。全国行脚中は「売名行為だと思われたくない」と、鬼奴との交際を周囲に明かさなかったという。
鬼奴と結婚した直後は、破天荒エピソードの影響で、グランジの中でも夫だけがテレビに出るようになり、トリオとしての活動がしにくくなっていた。鬼奴は「私は今も後悔しています」「もっと3人のことを考えればよかった」と涙を流した。
吉幾三と川中美幸のデュエット曲「出張物語」を一緒に歌うような「ご陽気夫婦」が理想の夫婦像だという鬼奴。溢れる涙を抑えながら「素敵な姿を見ていただいて、新しいスタートとしたい」と合図を送ると、ここで大が登場し、スタジオメンバーを驚かせた。
鬼奴につられて涙目の大にスタジオは爆笑。それでも夫婦で陽気にデュエットすると、なぜか超特急・ユーキが大号泣していた。
若林から「なんでユーキくんも泣いてんの?!」と質問が飛ぶと「いい夫婦だなと思って……」と鬼奴らよりも涙を流し、笑いを誘った。